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シダックス、オイシックスに「反対」を表明、今年初の敵対的TOBへ

2022-09-05
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シダックスの本社(東京・渋谷)

給食大手のシダックスは5日、食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地によるTOB(株式公開買い付け)に反対するとの意見表明を発表した。オイシックスは投資ファンドでシダックス筆頭株主のユニゾン・キャピタル(東京都千代田区)が所有する全株式(27.02%)を含めて最大33.34%の取得を目的に8月30日から買い付けを始めているが、シダックス側の反対により、今年初の敵対的TOBに発展することになった。

シダックスはTOBが成立した場合、「会社が本来得られるはずだった利益が失われるおそれが高く、また一般株主の利害を害するおそれがある」と判断したとしている。

シダックスの志太勤一会長兼社長、取締役最高顧問の志太勤氏は創業家として、筆頭株主のユニゾン・キャピタルに対し、オイシックスを譲受人に指定した株式の売却請求権を行使。これに伴い、オイシックスはユニゾンの所有割合を買付予定数の下限とし、TOBを始めた。

シダックスはTOBについて9月12日までに賛成か反対かなどの意見を表明するとしていた。取締役会としてTOBに反対したことで、経営トップを務める創業家との対立関係が浮き彫りになった形だ。

シダックス株価の5日の終値は606円で、買付価格の541円を上回る高値圏にある。

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