大幸薬品は22日、希望退職に24人の応募があったと発表した。40歳以上59歳未満の正社員と無期雇用社員を対象に6月13日~22日に募ったが、30人程度としていた予定人員を2割下回った。空間除菌剤「クレベリン」の過剰在庫問題で業績が大幅悪化したのを受け、抜本的な構造改革の一環として人員削減による固定費削減に動いた。
同社の2021年12月期は約95億円の最終赤字(前期は38億円の黒字)を計上した。コロナ禍で一時需要が急拡大したのに伴い、「クレベリン」の生産設備を増強したが、売れ行きが落ち込んで在庫の消化が進まなかったのが主因。