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ニッパンレンタル<4669>、MBOで株式を非公開化

2021-03-11

建設機械レンタルのニッパンレンタルは11日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社の石塚春彦社長が設立した赤城(前橋市)が1株1050円でTOB(株式公開買い付け)を実施する。買付代金は約20億円。建設現場のICT化(施工の情報化)や中長期的な公共投資の減少などを見据え、大胆な事業構造改革を進めるには非公開化が望ましいと判断した。

ニッパンレンタルはTOBに賛同している。TOBが成立すれば、ジャスダックへの上場が廃止となる見通し。

買付価格1050円はTOB公表前日の終値917円に14.5%のプレミアムを加えた水準。買付予定数は所有割合84%余りにあたる190万7191株。ニッパンレンタルの石塚社長、同氏の資産管理会社で筆頭株主の高柳キャピタル、父親で創業者の石塚幸司会長の3者は保有株(合計15.97%)についてTOBに応募しない。買付予定数の下限は50.7%(115万650株)。

買付期間は3月12日~4月22日。公開買付代理人はみずほ証券。決済の開始日は4月30日。

ニッパンレンタルは1979年に建機販売・修理を目的にニッパンサービスとして設立。その後、建機レンタルに進出し、1996年に現社名に変更した。北関東・新潟地区を地盤とする。1997年に株式を店頭登録し、2004年からジャスダック上場。

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