NTNは日本科学冶金(大証2部上場)に対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。日本科学冶金は賛同を表明しており、TOB成立後に上場廃止となる見通し。
日本科学冶金は1947年設立で、粉末冶金部品や樹脂成形品の製造・販売を手がける。最近はデジタル家電関連機器の価格低下や資材調達価格の高騰で企業収益が圧迫されていた。NTNは日本科学冶金の製品開発技術や製造技術を活かし、両社の事業拡大と企業価値の向上を図る。
TOBの買付価格は1株あたり100円。TOB公表前営業日の対象株式の終値70円に対し42.9%のプレミアムを加えた。
買付予定数は526万258株(下限は263万1000株)で買付予定額は5億2600万円。
買付期間は2011年7月28日から9月7日まで。決済の開始日は9月14日。