投資ファンドのみよし投資事業有限責任組合が保有するトオカツホールディングス(東京都中央区)は、トオカツフーズに対して株式の非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。トオカツフーズの代表取締役会長ら経営陣によるMBO(経営陣による買収)の一環で、トオカツフーズはTOBに賛同の意見を表明している。
みよし投資事業有限責任組合は、日本国内の優良企業を対象にハンズオン(育成型)投資を行うかなえキャピタルが運営するファンド。
トオカツフーズは1967年創業で、コンビニエンスストア向けの弁当・総菜事業を手がけるが、市場環境の悪化や利益率の低下に対応するため抜本的な対応を迫られていた。事業構造改革により一時的な採算悪化の可能性があるほか、工場の大幅な再編・統合を予定しており、MBOにより株式を非公開化することが最善と判断した。
TOBの買付価格は1株あたり730円。TOB公表前営業日の対象株式の終値450円に対して62.2%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は1219万4000株で、買付予定額は89億円。
公開買付期間は2008年10月14日から11月26日までを予定している。