投資ファンドのミネルヴァ1号投資事業有限責任組合が出資するZKホールディングス(東京都千代田区)は、ゼンケンホールディングスに対して株式の非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。株式取得の下限は約66.7%で、ゼンケンホールディングスの取締役副社長の田中秀文氏らによるMBO(経営陣による買収)の一環として実施される。ゼンケンホールディングスはTOBに賛同の意見を表明している。
ゼンケンホールディングスの主要事業である英語教育業界は、少子化など構造的な問題を背景に厳しい市場環境にある。中長期的な観点で企業価値の向上を実現するため、株式を非公開化して迅速かつ柔軟に事業戦略を展開することが必要と判断した。ZKホールディングスはTOB終了後に田中氏ら経営陣に第三者割当増資を実施する。
TOBの買付価格は1株あたり14万8000円。TOB公表前営業日まで1カ月間の対象株式の終値平均値7万3288円に対して101.9%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は1万200株で、買付予定額は15億円。
公開買付期間は2008年10月10日から2008年11月25日までを予定している。