三菱UFJ証券などが設立した投資ファンドによる買収目的会社パレス・キャピタル・パートナーズ(東京都千代田区)は、日本コンピュータシステムを完全子会社化する取引の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。日本コンピュータシステムはTOBに賛同の意見を表明している。
日本コンピュータシステムは、多様化する顧客ニーズに対応するためには、高度なスキルを持つ人材の獲得や社員への教育投資などの人事制度改革を進めることが必要と判断。こうした改革には短期的な業績変動が見込まれることから、MBO(経営陣による買収)により株式を非公開化することにした。
TOBの買付価格は1株あたり630円。2008年7月31日まで1カ月間における対象株式の終値平均値478円に対して31.7%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は256万3100株で、買付予定額は16億1000万円。
公開買付期間は2008年8月5日から2008年9月17日までを予定している。