BCJー2(東京都千代田区)は、音響・映像機器の製造・販売を手がけるディーアンドエムホールディングスを完全子会社化するためにTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。ディーアンドエムHDは上場廃止の見込み。同社は今回のTOBに賛同の意見を表明している。
ディーアンドエムHDは、日本マランツとデノンの2社の株式移転により設立された持株会社で、高級・業務用オーディオ・ビジュアル電化製品の製造・販売を手がけている。一方、BCJー2は、米国の投資ファンドであるベインキャピタルパートナーズエルエルシーの助言を受けている投資ファンドの傘下にある。ディーアンドエムHDは、企業価値のさらなる向上のためには、世界的なネットワークと豊富な資金力を有する第三者との協働のもとで事業を展開していくことが必要であると判断した。
TOBの買付価格は510円。2008年6月19日の対象株式の終値470円に対して8.5%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は9883万3692株で、買付予定額は504億円。
公開買付期間は2008年7月28日から9月5日までを予定している。