アイ・ディー・エス・ピーは、オークネットに対し子会社化を目的とした株式と新株予約権のTOB(株式公開買い付け)を実施することを決議した。議決権ベースで株式約70.17%の取得を目指す。オークネットはTOBに賛同の意を表明している。アイ・ディー・エス・ピーはオークネット代表取締役社長の藤崎清孝氏が発行済株式のすべてを保有する会社で、買い付けはMBO(経営陣による買収)の一環として実施される。
オークネットは中古車オークションを手がけており、事業者向けに、通信衛星システムとインターネットを組み合わせた独自のシステムによるバーチャルオークション市場を提供してきた。しかし、インターネットを中心とした通信手段に移行することを目指している。そのための施策を実施すれば一時的にも利益の減少が見込まれ、株価に悪影響を及ぼしかねないため、MBOによる株式の非公開化が最善の選択と判断した。
TOBの買付価格は1株あたり2100円。TOB公表前営業日までの対象株式の終値の過去1カ月間の単純平均値1286円に対して約63.30%のプレミアムを加えた。
TOBの買付予定数は761万7517株で、買付予定額は159億円。
公開買い付け期間は2008年5月28日から7月9日までを予定している。