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長野県のアルピコホールディングス、マツヤ<7452>をTOBにより子会社化へ

2015-10-09

長野県で鉄道や高速バス、スーパー、レストランなど幅広い事業を手がけるアルピコホールディングス(長野県松本市)は、持ち分法適用関連会社でスーパーを運営するマツヤ(長野市)の株式を追加取得し完全子会社化する。マツヤが発表した。アルピコHDはTOB(株式公開買い付け)を実施し全株式取得を目指す。TOBですべてを取得できなかった場合には二段階買収を実施し完全子会社化する。買付代金は最大で14億4800万円となる見込み。

マツヤは1968年設立。長野県では少子高齢化や人口減少によって市場縮小し、売り上げが減少。さらに、2012年12月に不適切な会計処理が判明したほか、2013年6月には一部の商品の消費期限を延長するなどの社内基準違反が発覚し経営環境が悪化していた。アルピコHDは2014年5月にマツヤと資本業務提携を結び、その後も第三者割当増資を引き受けるなどして所有割合を27.29%にまで引き上げた。しかし、資本業務提携を通じた協業だけでは相乗効果が十分に発揮できていないことから完全子会社化することを決めた。

買付価格は1株あたり230円で、公表前営業日終値243円に対して5.35%のディスカウント。買付予定数は634万1189株で、下限は341万3900株(所有割合38.87%)。買付期間は2015年10月16日から11月30日まで。決済の開始日は12月4日。

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