「ファミリー・オフィス」とは、富裕層の家族によって設立され、その資産を管理し、税金や遺産計画などのサービスを一族に提供する事業体のこと。資産管理を担う運用会社と称されることもあるが、アセットマネージャーのほか、弁護士、会計士、税理士などのチームで構成される集合体を指すこともあり、必ずしも資産管理を担う運用会社として法人化されているとは限らない。
2021年4月にファミリー・オフィスの米アルケゴス・キャピタル・マネジメントが500億ドル(約5兆円)ともいわれる投資運用に失敗したことが判明、その影響でクレディ・スイス、UBS、野村証券、三菱UFJ証券(現在の三菱UFJモルガン・スタンレー証券)などが多額の損失を被った例もある。