東京証券取引所の「適時開示」ベースで、2018年10月の買収件数は69件と前月を12件上回り、8月(72件)に次ぐ今年2番目の高水準だった。このうち日本企業による海外企業買収は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ信託銀行が豪資産運用会社を3280億円で買収したのをはじめ17件。一方、海外企業による買収は化粧品ブランド「ドクターシーラボ」を展開するシーズ・ホールディングス、車載情報機器のクラリオンを対象に2つの大型案件があった...
2018年1-9月期の日本関連M&A公表案件は、前年同期比147%増加の30.6兆円と過去最高額を記録した。最も活発だったのはIN-OUT案件で、前年同期比164%増となる16兆円と1980年の集計開始以来の最高額だった。
お盆前の8月前半のM&Aはいつになく大型案件が目立っている。JTによるバングラデシュたばこ大手の買収を筆頭に100億円超がすでに7件。お盆明け後半戦を前に、2018年の日本企業によるM&Aを金額ランキングで振り返ると…。
日本政策金融公庫論集の第39号に、山本聡東京経済大学経営学部準教授の論文「中小製造業のM&Aと事業成長における企業家的情熱、使命感、やり抜く力」を掲載。企業家的情熱や使命感、やり抜く力などを中小製造業のM&Aに適用し解釈した。