企業の合併や買収を意味する「M&A」には、多くの専門的な言葉が使われます。身近になりつつあるとはいっても、この難しい用語がM&Aの理解を阻む一因ともなっています。あなたは用語の意味が分かりますか?
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EVとはEnterprise Valueの略で、イーブイと読みます。企業の価値という意味で、株式の時価総額に有利子負債を加え、現預金を差し引いて算出します。
企業価値は事業価値と非事業資産から成ります。事業価値は、将来生み出すフリーキャッシュフローを割引いた現在価値で、非事業資産は、現預金や遊休地などです。EVは事業価値に当たり、企業買収の際に必要となる金額を指します。
EVがEBITDA(税引き前利益に支払利息と減価償却費を加えた金額)の何倍になっているかを表す指標をEV/EBITDA倍率といい、企業買収の際に何年で買収資金を回収できるのかを判断する材料になります。一般的にEV/EBITDA倍率は、4~8倍が妥当だといわれています。
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文:M&A Online編集部