旧村上ファンド系のシティが三井松島HDを買い増し「日高屋」「丸亀製麺」でも動き 2024年6月の大量保有報告書

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東京証券取引所

M&A Onlineが大量保有データベースで2024年6月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが、三井松島ホールディングス(HD)株を1.05%買い増し、保有割合を27.02%に高めたことが分かった。

シティインデックスイレブンスは5月に三井松島HD株を新規保有したあと、6度買い増し(28.96%)、その後3度売却し(2.99%)、保有割合を25.97%としていた。

今回の買い増しを含め保有目的は全て「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

三井松島HDは2013年からM&Aに注力

三井松島HDは2024年3月に、祖業の石炭事業から完全に撤退した。この事態を見越し新たな事業を開拓するため2013年からM&Aに力を入れており、これまでに10社以上の企業を傘下に収めている。

三井松島HDについては、シティインデックスイレブンスのほかにも、SMBC日興証券が2.06%を売却し、保有割合を3.12%に、三井住友トラスト・アセットマネジメントも0.47%売却し、保有割合を4.95%にそれぞれ引き下げたほか、野村証券が1.21%買い増し、保有割合を6.41%に高めた。

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ゴルフ・ドゥ創業の松田芳久が2度売却のあと買い増し

このほか6月は、中華料理店「日高屋」を運営するハイデイ日高の創業者で会長の神田正氏が、ハイデイ日高株を1.01%手放し、保有割合を21.99%としたほか、うどんチェーンの「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスの創業者で社長の粟田貴也氏も、トリドール株を0.63%手放し、48.19%としたことが分かった。

飲食関連では、ラーメン店「一刻魁堂」や中華料理店「ロンフーダイニング」などを展開するJBイレブンについて、みずほ証券が8.61%を新規保有したあと4.51%を売却し保有割合を4.1%としたほか、香港を拠点とするファンドのロング コリドー アセット マネジメント リミテッドが1.1%を売却し、保有割合を13.74%に引き下げた。

中古のゴルフクラブの販売を手がけるゴルフ・ドゥの創業者で会長の松田芳久氏が、ゴルフ・ドゥ株を2度売却(2.36%、報告義務発生日は3月と5月)したあと、3.01%買い増し保有割合を39.61%に高めたことが分かった。

2024年6月の大量保有報告などの提出件数は917件で、このうち保有割合を増やしたのは256件、新規保有は165件、保有割合を減らしたのは437、契約の変更などは59件だった。

文:M&A Online記者 松本亮一

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