アップル、アプリ値上げで気になる新iPad Proの「価格」

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米アップルは10月5日から「iPhoneシリーズ」や「iPadシリーズ」などで利用するアプリケーションソフトの価格を一律で値上げすると発表した。為替変動に伴う措置で、対ドルで通貨安になった円やユーロなどによる決済が対象だ。そうなると気になるのは、来月に発売される「iPad pro」シリーズの価格だ。

アプリの為替レートは1ドル=161円61銭に

日本では「App Store」でのアプリ販売価格が22.4〜44.3%値上げされる。最低価格は現在の120円から160円に引き上げられた。米国価格では0.99ドルなので、1ドル=121円21銭から同161円61銭の円安に振れたことになる。10月には新型の「iPad Pro」と「iPad」が発売される見通しだ。この最新レートが適用されると、価格はどうなるのか?

新型「iPad Pro」と「iPad」の米国での価格は変わらない可能性が高い。9月に発売した「iPhone14シリーズ」でも、米国価格は据え置かれている。現行「iPad Pro」の価格は11インチ版で799ドルから、12.9インチ版で1099ドルから。

これを「App Store」での為替レートで計算すると、次期「iPad Pro」の11インチは12万9100円から、12.9インチ版は17万7600円からとなる。現行の「iPad Pro」の11インチは11万7800円から、12.9インチは15万9800円からなので、それぞれ1万1300円、1万7800円ほどの値上げになる。

値上がり率で見れば「iPad Pro」で20万円超も

一方、廉価版の「iPad」は329ドルからなので、次期「iPad」は現行の4万9800円より3300円高い5万3100円となり、5万円の壁を突破することになりそうだ。

値上げが避けられない「iPad Pro」(同社ホームページより)

ただ、これらは希望的な観測にすぎない。「App Store」での値上げ率(22.4〜44.3%)をベースに試算すると、次期「iPad Pro」11インチ版は14万4100〜16万9900円、12.9インチ版は19万5500〜23万円に跳ね上がる。次期「iPad」も6万〜7万1800円と「廉価版」と言いにくい価格になる計算だ。

実際の新モデルは為替レート換算と値上げ率換算の間のいずれかの価格となるだろう。大幅にせよ小幅にせよ、次期「iPad Pro」と「iPad」の値上がりは避けられない。アップルユーザーにとっては気が重い新製品発表になりそうだ。

文:M&A Online編集部

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