日本のM&A。その潮流を問う－早稲田大学・宮島英昭教授インタビュー（前編）
※この記事は公開から１年以上経っています。
早稲田大学商学学術院教授 早稲田大学高等研究所 所長 宮島英昭氏
「自信過剰」は失敗のもと？「まったく同じものはない」企業買収の難しさ
――反対に、失敗したと見られているM&Aはありますか。
意見は分かれるところですが、たとえばサントリーとは対照的にキリンはやや苦戦しているように見えます。ブラジルのビール会社や豪州のチーズ会社などの海外企業を積極的に買収しましたが、投資に見合う効果が得られず減損処理をした例もあり、現時点での評価として成功しているとは言いにくいところです。
「ただ買えばよいというものではない」...
この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう！
アクセスランキング
【総合】よく読まれている記事ベスト5
「吉野家」5年ぶりの拡大路線に「ラーメン」分野で3社目を買収
「茅乃舎だし」の久原本家 日本酒の老舗醸造会社「伊豆本店」を子会社化
【元銀行員が語る】銀行員の出世事情とは？
廃業で姿消す「サクマ式ドロップス」が復活するかもしれない理由
【元銀行員が語る】銀行員はどんな投資を行っている？
