3月恒例の新型iPadシリーズ発表-2021年は「買い」推奨

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例年3月に新製品が発表される、米アップルのタブレット端末「iPad」シリーズ。ネットメディアでは3月16日か23日(いずれも米国現地時間)に発表されるとの見方が広がっている。2020年3月には現行「iPad Pro」が発表された。2021年に新製品が発表されるとしたら、どのモデルなのだろうか。

新型iPad Proは間違いなく「買い」

最も可能性があるのは、昨年新型が投入されたばかりのiPad Proだ。現行iPad Proは前モデルのマイナーチェンジ版に過ぎず、頭脳に当たるCPUは「A12Z Bionic」。前モデルの「iPad Pro」に搭載されていた「A12X Bionic」の改良型で、アップルは「iPad史上最高のパフォーマンス」としているが性能アップはわずかだった。

下位モデルの現行「iPad Air」が2世代新しい「A14 Bionic」を採用していることからも、現行モデルの発表から1年後だがモデルチェンジは確実。現行iPad Proは「待ち」を推奨したが、新型iPad Proは間違いなく「買い」だ。

「Magic Keyboard」などの豊富なオプションもiPad Proの魅力(同社ホームページより)

CPUは6コアCPUのA14 Bionicの改良版となる8コアCPU「A14X Bionic」が搭載されるのは確実で、一気に2世代進化する。A14X Bionicのベンチマークスコアはマルチコアスコアで7220と、A12Zの4657を大きく上回るとも伝えられている。

パソコン「MacBook Pro」の一部機種や「MacBook Air」に搭載されているARMアーキテクチャーの「M1」と同じCPUではないかとの見方も。仮にそうなった場合は、最新「Mac OS」の「Big Sur」が動く可能性もある。「タブレット端末」ではなく、初の「タブレットMac」となるのだ。米マイクロソフトの「Surface」と同じカテゴリーとなり、これまでのiPadシリーズとは一線を画すことになる。

さらにカメラ性能の向上や、iPadシリーズでは初の5G(第5世代移動体通信)対応など、「買い」の材料が目白押しだ。iPad Airに比べると割高なiPad Proだが、今年は価格差を補って余りあるモデルチェンジになると言えるだろう。

新型iPad miniは低価格の高性能モデルに

次に可能性が高いのが「iPad mini」だ。過去に何度もモデル廃止の噂が流れたが、6世代目のモデルとなる。現行iPad miniは2019年3月に発売され、今年がモデルチェンジイヤー。新型iPad miniも、間違いなく「買い」と見ていい。

新型iPad miniは本体サイズはそのままに、ベゼル(枠)を狭くしてスクリーンサイズを現行の7.9インチから8.5〜9インチへ大型化する。CPUも現行の「A12 Bionic」から現行iPad Airと同じ最新のA14 Bionicと、2世代進化する。

新「iPad mini 」はスクリーンが拡大し、「iPad Air=写真」とそっくりに(同社ホームページより)

ベゼルが狭くなるため、「Touch ID」の指紋センサーは現行iPad Airと同じ本体上部のトップボタンに内蔵されることになるだろう。iPad miniはiPad Airの小型版という位置づけなので、フロント(前面)カメラを使った「Face ID」の採用は見送られる可能性が高い。

充電などの外部インターフェースも現行iPad Air同様に汎用規格の「USB-C」が採用されることになりそうだが、コンパクトな端末だけに、より小型の独自規格「Lightning」が残るかもしれない。USB-Cに変更されればMacBookシリーズと同規格になり、Lightningのままなら既存のアクセサリーを流用できる。どちらが良いかはユーザーの環境次第だろう。

通信規格も5Gが採用される可能性もあり、大幅な機能アップは間違いない。それでいて価格はiPad Airよりも安価な位置づけなので、4万円台半ばからとなりそう。「iPad Proは高くて手が出ない」というユーザーも気軽に購入できる高性能タブレットだ。

ただ、新型iPad miniの発売は今年後半にずれこむとの観測も出ている。

文:M&A Online編集部