こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは4 月1日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事で、4月1日の新月のタイミングでまだ戦争の落とし所が見えていないようであれば、戦争は長期化するとお伝えしていましたが、現在はいつ終わるか見当も付かない状況に来ています。
またウクライナの抵抗力の向上、または強まる制裁から孤立感を深めるロシアの欧米に対する抵抗力が生まれるとお伝えしていましたが、こちらもその通りの展開になっています。
そんな状況での4月新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は5月1日5:27です。
今回の新月は日食です。日食は古代占星術から不吉な時期とされてきました。現代ではだいぶ解釈がマイルドになったとはいえ、やはりネガティブな影響はあると解釈します。
この日食は5月8日頃まで影響しますので、それまでの期間は大きな投資をさけたり、社運を賭けたプロジェクトのスタートなどを控えておく方が良いでしょう。
現在はウクライナ戦争の行く末も不安ですが、FRB(米連邦制度理事会)が利上げを加速するということで金融関係も不安定ですし、中国のコロナによる上海ロックダウン(都市封鎖)もさらに広がりを見せていて不安な状況です。
このような事態に一石を投じるようなイベントがあるとしたら、5月5日に発生する太陽と天王星の会合のタイミングです。
天王星には「新しい出来事」という意味があり、それが太陽と重なることで、世界的に皆が注目しているコトとは全く違うイベントが発生して、そちらに気を取られて、これまで注視していたモノから目をそらされるような事態になる可能性があります。
その新たな出来事がネガティブなことでなければ良いのですが、日食の影響もあって吉凶どちらになるか判断が難しいです。
また5月10日からは水星逆行が始まります。これはコミュニケーションエラーが発生しやすい時期と言われていて、この水星逆行の影響は6月3日まで続きます。
この時期はフェイクニュースや間違えた情報が蔓延しやすく、正確な判断が出来ない可能性もでてくるでしょう。
このように5月は全体的に不安定な1ヶ月となりやすく、深刻な事態はさらに悪化してしまう可能性は十分に考えられそうです。
ひとまずは5月5日頃を中心に前後1週間くらいに新たなイベントが発生したり、現在の懸案事項が新しい局面に入ったりする可能性を星配置から感じますので、注意して過ごすようにしてください。
あと、なるべく大きな投資やプロジェクトは5月は避けて、6月4日以降にされるのをオススメします。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は東急グループを取り上げます。交通、不動産、生活サービスを3本柱とし、東急電鉄、東急百貨店、東急ストア、東急ホテルズなどの企業群で構成します。グループの中核が東急電鉄(前身企業の設立は1922年9月2日)であることは言うまでもありません。
現在、グループ企業を束ねるのが東急<9005>。2019年9月、当時の東急電鉄が鉄道事業を分社した際、社名から鉄道を外した「東急」が発足し、その傘下に鉄道事業(現東急電鉄)を置いた。
東急グループは渋沢栄一が立ち上げた田園都市株式会社をルーツとし、1922年に目黒蒲田電鉄が設立された。その中心となった五島慶太氏が実質的な創業者となり、現在の東急グループの基礎を作りました。
今年で100周年を迎える東急ですが、これまで第二次世界大戦、戦後の混乱期、高炉経済成長、バブル崩壊、リーマンショックなど、様々な社会的難問を乗り越えてきました。
交通事業、生活サービス事業はコロナショックの影響を真正面から受けました。まだまだ傷跡が深く残っていながらも、現在では新しい東急新横浜線開業や渋谷再開発の行く末に期待が集まっています。
そんな東急グループの今後を西洋占星術を使ってチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。
まずは東急グループの傾向を占星術でみてみようと思います。
東急のホロスコープを見ると、一見してとてもスマートな企業であるという印象を持ちます。
企業の魂とも言える太陽は乙女座という、人の役に立つ有能な場所にあり、他の天体は天秤座という洗練された社交性を意味する星座に多く集めていることが分かります。
このような東急のホロスコープを見ていると、かつて五島慶太氏にのワンマン・コントロールにより、集権的な意思決定が行われ、敵対的買収を繰り返し「強盗慶太」と風潮されていた頃の東急の印象とはかけ離れています。
むしろ、五島慶太氏の後を継いだ長男の五島昇氏(元日本商工会議所会頭)が熱心に取り組んだ政治・財界活動、ワンマン・コントロールから事業部制による分権的な意思決定体制へと移行させたその企業の姿のほうが、東急のホロスコープに極めて一致します。
また、評論家の田原総一朗氏が現在の東急を見て、「全てが揃っている企業」とインタビューで言っていましたが、その通り、全方位にまんべんなく整っているのが東急のあるべき姿で、五島慶太氏の時代のように本業とかけ離れた企業も多く傘下に取り入れていた凸凹した印象は東急らしくない姿です。
創業当初の東急は五島慶太氏自身のパワフルな影響が全面的に出て、良くも悪くも本来の東急らしからぬ結果を導いたと言えるでしょう。
そういう意味で、五島慶太氏が経営していた頃の東急と、五島昇氏以降の東急は別物の会社と見る方が正確に理解できそうです。
同社は近年、目立ったM&Aを手がけていませんが、ホロスコープを見ている限り今後もそれほど積極的には取り組まないのではないかと感じます。
一方で東急のホロスコープではどんどん新しく刷新していく能力が目立っています。
ですから、渋谷再開発や東急新横浜線開業といった構想はとても東急のホロスコープらしい展開で、賛否両論は起きたとしても、結果的に多くの人に利用され喜ばれるサービス提供になるのではないかと感じています。
このような特徴を踏まえた上で、東急グループの今後の流れを見てみようと思います。
これまでコロナショックの影響から交通サービスの利用者減に直面し、かなり厳しい経営を強いられてきました。ホロスコープでも昨年末頃まで、財政を意味する金星に対しかなりネガティブな影響をこの2年間ほど受けていました。
しかし、この影響も今年に入ってからは脱していて、今はむしろ情報や技術面を意味する同社の水星に冥王星という最も影響の強い天体がポジティブに援助を始めていますので、今後の活躍には非常に期待が持てるのではないかと予想しています。
企業の流れを見る場合によく、サタンリターン(土星回帰)のタイミングを紹介していますが、東急にとってのサタンリターンは2009年末から始まり2011年まで影響を受けていました。
サタンリターンの時期はその企業にとって進退を問われるような難しい状況に立たされやすくなるのですが、この時期はちょうど世界金融危機の時期と重なり東急の株価も急落していた時期と重なります。
ですが、2012年から最も影響が強いと紹介した冥王星が東急の太陽を援助する形で影響し、この頃から同社の株価も急速に回復しているのが分かります。
つまり、これからの東急の流れを見ると、このリーマンショック後のホロスコープの展開と非常によく似ているので、現在進めている渋谷再開発や東急新横浜線開業など、好結果につながる裏付けになるのではと思います。
今後の近未来の流れを見ていても、それほど極端にネガティブな星配置はなさそうですが、2022年から2026年頃まで慈善的な星の影響を断続的に受けています。
例えば、「SDGsトレイン」。省エネ車両を使い、走行に必要な電力も再生可能エネルギーで賄うといったサスティナブル(持続可能性)を意識した活動は星配置からも相応しい取り組みかと思います。
ただ、ホロスコープを見ている限り、少々やり過ぎる傾向があって、本来の目的や本業から逸脱する可能性があるのと、ユーザーが求めていない取り組みをすることで批判されるような事態に遭うかもしれません。
ここまで東急の現在・未来を見てきましたが、今後のさらなる発展を期待したくなる星配置で、都市開発のような様々な方面からの応援がないと実現しないようなビッグプロジェクトは、まさに東急の得意分野と言えますから、今後の渋谷再開発もどのような形で私たちの生活を向上させてくれるのか、とても楽しみです。
※次回公開予定は5月29日です。