牛丼大手3社「福袋」合戦 幸運が多いのはどれ

alt
東京都中央区の店舗

牛丼大手3社の2023年の福袋が出そろった。ゼンショーホールディングス<7550>が運営するすき家は12月27日から、オリジナルの風呂敷や2000円分のお年玉クーポン券などが入った福袋「SMILE BOX 2023」を販売する。

吉野家ホールディングス<9861>が運営する吉野屋は、丼を箱にし冷凍牛丼の具や冷凍豚丼の具など8品16袋を詰めた「福箱」の販売を、松屋フーズホールディングス<9887>は、牛めしの具、とんかつバーガーなど16種30食を詰めた「2023年新春懸賞福袋」の販売を始めた。

すき家は風呂敷などの商品が実質無料になり、吉野家は同社の丼をイメージした特製ギフト箱が売りで、松屋は単品合計価格より64%も安くなるうえに、100万円分の商品が当たる懸賞付きだ。

いずれも年明けまで続ける予定だが、在庫の状況によっては販売を終了するという。どれを選べばよいのか。中身の詳細を見てみると。

横浜をイメージしたイラストの風呂敷

すき家は、弁当を包むのに丁度良いサイズの「すき家オリジナル風呂敷」、弁当箱や食材の保存容器に使える「フードコンテナ」、箸とスプーン、フォークがセットになった「カトラリーセット」、「オリジナルの付箋」、2000円分の「お年玉クーポン券」の5点をセットにした。

オリジナル風呂敷は、すき家発祥の地である横浜と、様々な文化が交わる雰囲気をイメージしたイラストが描かれており、フードコンテナとカトラリーセットをまとめて包むことができる。

フードコンテナとカトラリーセットは、竹繊維をパウダー状にして固めたバンブーファイバーを使用しており、土に埋めると微生物が生分解し数年で土に還る。

販売価格は2000円のため、お年玉クーポン券以外は無料となる計算。店舗に行かなくても自宅から注文できるように12月20日から通販も始めた。

どんぶりを箱にしたオリジナル箱で配送

吉野屋が販売している福箱は、冷凍牛丼の具、冷凍豚丼の具のほかに冷凍焼鶏丼の具、冷凍豚しょうが焼、牛肉焼きそば、冷凍親子丼の具、冷凍牛鍋丼の具、冷凍紅生姜を詰めたもので、価格は5940円。

このほかにも、いろんな種類の常温商品を詰め合わせた「2023常温タイプ福箱7品目セット」(価格は5940円)、「2023福箱セット4品9袋+ミニチュアA【冷凍】」(同3996円)、「2023福箱セット4品9袋+ミニチュアB【冷凍】」(同3996円)なども揃えた。いずれも歴史ある吉野家の丼を箱にしたオリジナル箱に詰めて届ける。

1万6690円の商品が5999円に

松屋の2023新春懸賞福袋は、16種30食入りの1万6690円の商品を、5999円で販売する。牛めし、とんかつ、もつ鍋などのほかに、ホルモン焼きやカレー、ケンミン食品と共同開発した焼きビーフン、デザートのジェラートなどを詰めた。

懸賞では、iPadやプロジェクターなどの総額100万円相当の商品100個を抽選で100人にプレゼントする。

福袋は七福神の1柱である大黒天が抱えている大きな袋のことを指し、この袋の中には幸運や幸福が入っていると言われる。幸福が多いのはどの福袋だろうか。

文:M&A Online編集部