終わりなき陣取り合戦「楽天」「 LINE」「 PayPay」

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幸楽苑楽天ポイントカードを掲げる楽天の三木谷浩史社長(右)と幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長(写真はニュースリリースから)

楽天<4755>、LINE<3938>、PayPayの陣取り合戦が盛んだ。楽天はラーメン店・幸楽苑517店(2019年1月28日時点)で楽天ポイントがたまるサービスを2019年1月29日から始めた。

LINEは北海道のコンビニエンスストア・セイコーマート1202店(2018年12月末時点)で、スマートホン決済サービスLINE Payが利用できるようにし、2月17日までキャンペーンを実施中。

PayPayは3月26日からコンビニエンスストア・ローソン1万4574店(2018年12月末時点)でスマートホン決済サービスPayPayが利用できるようにする。

すでに一部の小売店や家電量販店、飲食店などでは楽天、LINE、PayPayが入り乱れての競争になっており、終わりなき陣取り合戦の様相を呈してきた。

陣取り合戦は体力勝負

楽天は幸楽苑での支払いで100円につき楽天ポイント1ポイントを付与する。1月29日から2月28日までは2倍のポイントを付与する2倍キャンペーンを展開する。ラーメンを食べて楽天ポイントを貯め、貯めた楽天ポイントでラーメンを食べることができるという。

LINEは2018年12月25日からセイコーマートでLINE Payが利用できるようにした。2月17日まで利用金額の5%を還元するキャンペーンを行っており、さらに1月25日から1月31日までは20%還元キャンペーンを上乗せし、期間中は支払い額の25%を還元する。

セイコーマートのキャンペン案内
PayPayの支払い画面

3月26日からローソンで使用できるようになるPayPayは、今のところローソンでのキャンペーンは打ち出していないが、話題を呼んだ「100億円あげちゃうキャンペーン」の次の一手がいつ打ち出されるのか、関心は高い。

消費者は複数の支払い手段を整え、有利なキャンペーンに乗る準備はできている。進展するキャッシュレス化の大波の中で、どこがトップの座をつかむのか。勝負の行方はまだまだ見通せない。


文:M&A Online編集部