【必見】2022年2月公開 おすすめ映画5作品を紹介します!

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2月映画のおススメ5選

2021年の映画業界はなかなか厳しい年となりました。映画館からクラスターが発生したという話は聞いたことがないのですが、自粛要請を受け、映画館の動員減に直結しました。

上り調子になったのは、2021年の晩夏から。行動制限が緩和されると手軽な娯楽として映画を鑑賞する人が増えました。ところが、さらに行動制限の緩和が進むと遠方の娯楽に人々の足が向くようになり、2021年の10月から11月は一転して非常に厳しい興行が続きました。

それでも12月に入るとお正月映画に合わせて各社がビッグタイトルを公開。『マトリックス レザレクションズ』、『劇場版 呪術廻戦0』、『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、『コンフィデンスマンJP英雄編』と言った話題作が毎週のように公開され、数字を伴ったヒットを記録しました。

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映画に限らず2月と11月は薄商いの時期とされていますが、今年の2月映画はお正月映画の勢いそのままの豪華なラインナップとなっています。今回は話題の5作品を公開日順に紹介します。

●2月4日公開予定『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

リメイク、リブート、ネクストジェネレーション、プリクエル(前日談)はハリウッドの得意技ですが、この『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は一味違います。

本作品の脚本兼監督であるジェイソン・ライトマンはシリーズの1と2を監督したアイヴァン・ライトマンの息子で、子供の頃は父親に連れられて『ゴーストバスターズ』1作目の撮影現場で遊んだこともあったという血筋の持ち主です。ちなみに父親のアイヴァン・ライトマンもプロデューサーとして今回参加しています。

存命中のオリジナルキャストが全員登場するクライマックスはテンションが上がります。

もちろん主題歌はレイ・パーカーJrの「ゴーストバスターズ」です。

ゴーストバスターズ/アフターライフ

映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』 2022年2月4日(金)全国ロードショー| オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (ghostbusters.jp)

●2月4日公開予定『大怪獣のあとしまつ』

怪獣特撮映画が数多く作られてきた日本ですが、これは“その後”を描くという、変化球的な映画になっています。

オダギリジョー主演のヒットドラマシリーズ「時効警察」などで知られる三木聡が監督ということで、この捻った設定も頷けるというものです。ただし、設定こそ捻っていますが、本格的な怪獣特撮映画に仕上がっていることも事実です。

2016年公開の『シン・ゴジラ』以降、怪獣特撮映画に求められるハードルは一気に上がった感がありますが、三木監督はその高いハードルに正面から挑んでいます。

山田涼介、土屋太鳳、オダギリジョー、濱田岳、西田敏行ほかずらりと並んだ豪華キャストも見どころの一つです。5月13日公開予定の『シン・ウルトラマン』と見比べてみるのも楽しみ方の一つでしょう。

大怪獣のあとしまつ
©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』公式サイト | 2022年2月4日(金)全国ロードショー (daikaijyu-atoshimatsu.jp)

●2月10日公開予定『ウエスト・サイド・ストーリー』

ブロードウェイミュージカルの定番、そしてもはや古典となった名作映画として日本でも広く知られている『ウエスト・サイド・ストーリー』を現代版に改め映画化したのが本作。

監督は巨匠にして大ヒットメーカーのスティーブン・スピルバーグ。多くの作品を生み出してきたこの稀代の名監督が初めてミュージカルに挑みます。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をベースに人種問題や若者の将来への悩みなどを盛り込んだ物語のテーマは、21世紀の今こそ、より一層現実味を帯びたテーマと言えるでしょう。

アメリカでは文芸作品的な立ち位置になっていますが、日本でもオリジナル版の固定ファンは多く、タイトルの神通力が発揮されればヒット作品になるかもしれません。

ウエスト・サイド・ストーリー
©2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ウエスト・サイド・ストーリー|映画|20世紀スタジオ公式 (20thcenturystudios.jp)

●2月18日公開予定『牛首村』

呪怨』シリーズの生みの親である清水崇監督が2020年からスタートさせたホラー映画「恐怖の村」シリーズの第3弾。『犬鳴村』『樹海村』に続く今作では、最も恐ろしい怪談とされる「牛の首」と北陸随一の心霊スポットと言われる「坪野鉱泉(富山県魚津市)」を絡めた物語となっています。

注目は何と言っても初主演となるKōki,。両親は誰もが知るトップスターというサラブレッドな彼女が、初主演の初演技で一人二役という難役に挑んでいます。

ホラー映画のヒロインというのは、演技のバランスや塩梅がなかなか難しく、やり過ぎると一気に映画をしらけさせてしまうものですが、Kōki,はかなりの大健闘と言えると思います。

また裏MVPとも言える、今注目の若手俳優の一人・芋生悠の体を張った熱演にも注目です。

牛首村
©2022「牛首村」製作委員会

映画『牛首村』公式サイト (ushikubi-movie.jp)

●2月23日公開予定『ドリームプラン』

大坂なおみも多大な影響を受けたとしてリスペクトしていることを公言している、ビーナスとセリーナの“ウィリアムズ姉妹”。共に世界ランキング1位に登り詰め、2人で4大大会を30回優勝し、金メダル5個を獲得した(シングル戦のみ)テニス史に名を残すスーパースターの二人。そんな二人を世界的なテニスプレイヤーへと育てたのは、実の父親であるリチャードです。

テニス界の常識ではありえない、リチャードが作成した計画書(=ドリームプラン)にまつわる実話をもとにしたのが本作『ドリームプラン(原題は『King Richard』)』。ハリウッドを代表するトップスターのウィル・スミスがリチャードに扮しており、映画賞レースを賑わしています。

エンディングテーマ『Be Alive』を書き下ろしたのは、こちらもビッグスターのビヨンセ。さらに日本語字幕監修を日本テニス界の女王、伊達公子さんが担当しています。

ドリームプラン
©2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

映画『ドリームプラン』オフィシャルサイト (warnerbros.co.jp)

これらの作品以外にもスパイアクション『355』、横浜流星主演で人気コミックを映画化した『嘘喰い』、トム・ホランド主演のアドベンチャー映画『アンチャーテッド』、リブートされた『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』、オールスターサスペンス『ナイル殺人事件』なども2月に公開を控えています。

オミクロン株の感染拡大が気になるところですが、盛り上がったお正月映画の空気感がうまく引き継がれることを願っています。

文:村松健太郎(映画文筆家)/編集:M&A Online編集部