「ビームス」「ユナイテッドアローズ」「アダストリア」が相次いで異色のコラボ

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写真はイメージです

アパレルメーカーのビームス(東京都渋谷区)、ユナイテッドアローズ<7606>、アダストリア<2685>の3社が相次いで異色のコラボに乗り出した。

ビームスは調味料の「味ぽん」を、ユナイテッドアローズはハンバーガーの「グリーンバーガー」を、アダストリアはアフリカ中部に生息する小型サル「ショウガラゴ」を題材にしたシャツやキャップなどを販売する。

アパレル業界はコロナ禍で厳しい環境下にあるが、対策が進み次第に回復傾向が見え始めてきており、コロナ後を踏まえ、需要喚起効果が見込めるこうしたコラボ商品が今後増えそうだ。

味ぽんの英語の頭文字をデザイン

ビームスは「味ぽん」を生産するMizkan(愛知県半田市)と協力し、芸術的なデザインをTシャツで表現するブランドであるビームスTから、Tシャツ3種(各2色6パターン)を2022年5月30日に発売する。

3人のデザイナーが「味ぽん」を再解釈したうえで、味ぽんの英語表記(Citrus Seasoned Soy Sauce)の頭文字の「CSSS」をあしらった。

当たり前で見失いがちな半径1メートルの幸せにアートの力で光を当てる「味ぽんアートプロジェクト」として取り組んだもので、味ぽんとアパレルとのコラボはこれが初めて。販売はビームスTを取り扱うビームスの店舗や、ビームスのオンラインショップなどで行う。

子供用のTシャツ、キャップ、ナップザックを販売

ユナイテッドアローズは、ハンバーガーチェンのモスフードサービス<8153>と協力し、モスの「グリーンバーガー」や店舗のイラストをあしらった子供用のTシャツ、キャップ、ナップザックを、ユナイテッドアローズのブランドの一つであるユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングから5月18日に発売した。

題材となったグリーンバーガーは、原材料に動物由来のもの(肉、魚、卵、乳製品など)と、仏教などで食を禁じられている臭いの強い5種の野菜(ネギ、ラッキョウ、ニラ、ニンニク、タマネギ)を使用しないハンバーガーで、植物性たんぱく質や、グリーンリーフ、トマト、細切りレタス、緑色のバンズなどを用いて作った。

販売はユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングのキッズ取扱い店舗や、ユナイテッドアローズのオンラインショップで行う。

フォロワー数は500万人以上

アダストリアはユーチューブやツイッターなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で話題のショウガラゴの「ピザトルくん」をあしらったシャツやキャップ、腕時計などを、同社のブランドであるniko and ...(ニコアンド)で、5月19日に発売した。

ピザトルは「ピザとる?」という意味で名付けられたペットで、愛くるしい仕草や困り顔が人気を集め、SNSの総フォロワー数は500万人以上に達する。販売は、ニコアンドの店舗と、オンラインストアなどで行う。

「調味料」「ハンバーガー」「サル」と組んだ変わり種商品の売れ行きは、いかに。

文:M&A Online編集部