Waqoo<4937>、SBCメディカルグループによるTOBを受け入れ|上場は維持

自社ブランドの化粧品をEC(電子商取引)販売するWaqooは、国内外で美容医療クリニックを展開するSBCメディカルグループ(横浜市)によるTOB株式公開買い付け)を受け入れて、同社の傘下に入る。製品企画・開発面での協業や販売チャンネルの拡大、メディカルサポート事業で注力する再生医療領域の強化などの相乗効果が企業価値の向上に資すると判断した。

SBCメディカルグループはTOBとその後の株式取得などでWaqoo株式の過半数を取得する。Waqooの東証グロース市場への上場は維持する。

WaqooはTOBへの賛同の意見を表明し、応募するかどうかは株主に委ねることに決めた。TOB成立後も同社は東証グロース市場への上場を維持する。

買付価格は1株につき1900円。TOB公表前開場日の終値1521円に24.92%のプレミアムを加えた。買付予定数は57万5000株。上限は所有割合15.44%にあたる57万5000株で、下限は設定していない。TOBによる買付代金は約10億9200万円。

買付期間は2025年11月14日~12月12日の20営業日。決済の開始日は12月19日。公開買付代理人はSBI証券。

SBCメディカルグループは現在、Waqooの株式9.49%を保有している。TOB成立後、SBCメディカルグループは自社取締役で、Waqoo筆頭株主の相川佳之氏から株式26.58%を取得することで、最終的にWaqooの株式51.51%を保有することになる。取引総額は約25億2200万円。

Waqooは2005年にペット用品の販売を目的に創業。その後、健康食品や化粧品のEC事業を主力とし、2015年に現社名となった。2021年に東証マザーズ市場に上場(2022年4月に東証グロース市場に移行)。

SBCグループは2000年に湘南美容外科クリニックの第1号院を開院し、現在は美容皮膚科、歯科、不妊治療など幅広い診療科目に展開。国内外で259院を運営している。