SBIホールディングスは27日、子会社のSBIグローバルアセットマネジメント(東京都港区)を通じて、モーニングスターに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。モーニングスターは本TOBについて賛同を表明したが、応募については中立として株主判断に委ねることを決議した。
SBIグローバルアセットマネジメントはモーニングスター株の41.47%を所有し、同社を連結子会社としている。本TOBにより、同社第2位株主の米モーニングスター・インクの所有する11.15%の株式を追加取得する。本TOB成立後も、モーニングスターの東証プライム市場の上場は維持する。
米モーニングスター・インクからの「モーニングスター」ブランドおよびライセンス対象の使用終了を受けてモーニングスター株をTOBで譲受し、「SBIグローバルアセットマネジメント」に社名変更した上で同社のアセットマネジメント事業とファイナンシャル・サービス事業をグループで一体運営するのが狙い。
買付価格は1株当たり439円で、公表前営業日での終値462円に対して4.98%のディスカウントとなる。買付予定数は1000万株で、上下限ともに同じ。応募が下限に満たない場合は買い付けしない。上限を超えた部分についても買い付けしない可能性がある。買付代金は約43億9000万円。
買付期間は1月30日から2月28日までの21営業日。モーニングスターから延長を請求する意見表明報告書が提出された場合は、3月13日まで延長する可能性がある。公開買付代理人は大和証券。