巽 震二

巽 震二 (たつみ・しんじ) 証券アナリスト

証券アナリスト

フリーランスマーケットアナリスト。

証券アナリストとして大手証券会社調査部勤務後、専業個人投資家に転身。
アベノミクスの波に乗って2015年、目標資産残高を達成し、トレーディングもめでたく卒業。 現在はフリーランスマーケットアナリストとして活動中。本連載はペンネームで寄稿している。

最新の記事

オープンハウス、三栄建築設計へTOB、1株2025円は適正株価か

オープンハウス、三栄建築設計へTOB、1株2025円は適正株価か

オープンハウスによる三栄建築設計へのTOB。買い付け価格は2025円で、前日終値に対して約18%のプレミアムです。このTOB価格が適正株価かどうか、マーケットやファンドメンタルズなど様々な角度から分析してみたいと思います。

記事を読む
ニデックがTAKISAWAをTOB「1株2600円」は高いか

ニデックがTAKISAWAをTOB「1株2600円」は高いか

ニデック<6594>は7月13日、工作機械メーカーのTAKISAWA<6121>に対し、1株2600円でスクィーズアウトを伴う完全子会社化を目的とするTOBを実施すると公表しました。このTOB価格は高いのでしょうか、安いのでしょうか。

記事を読む
【検証】ファミマのTOB価格2300円は不当に安かったのか

【検証】ファミマのTOB価格2300円は不当に安かったのか

東京地裁は、ファミリーマートの買収対価をめぐって反対株主から提起されていた株式買取価格決定訴訟で、2600円とする判決を下しました。TOB価格の2300円は不当に安かったのでしょうか。今回もアナリスト目線で検証したいと思います。

記事を読む
カーライルが連日TOB ユーザベースのプレミアムも破格の水準

カーライルが連日TOB ユーザベースのプレミアムも破格の水準

2022年11月9日、ユーザベースはカーライル・グループのファンドが設立した特別目的会社による株式公開買い付け開始のお知らせと、それに対する賛成意見を表明しました。カーライルは前日に公表した東京特殊電線に続くTOBを実施となります。

記事を読む
破格のプレミアム!カーライルによる東京特殊電線のTOB

破格のプレミアム!カーライルによる東京特殊電線のTOB

株主の皆さん、おめでとうございます!カーライルによる東京特殊電線のTOBが公表されました。買い付け価格は5680円、公表直前終値は2215円でした。この156%というTOBプレミアムは、近年まれに見る破格の水準と言えるものです。

記事を読む
【検証】HISのハウステンボス売却額1000億円は高いか安いか

【検証】HISのハウステンボス売却額1000億円は高いか安いか

HISが子会社のハウステンボスの株式を香港系ファンドに譲渡する交渉が進んでいます。本稿では、このハウステンボスへの投資は成功案件なのか、また「株式90%~100%で1,000億円」という売却価格が高いのか安いのかを検討してみたいと思います。

記事を読む
【検証】オウケイウェイブのアップライツ評価額は高すぎたのか

【検証】オウケイウェイブのアップライツ評価額は高すぎたのか

作ねん2月、オウケイウェイブは傘下のCVCを経由してベンチャー企業のアップライツ株式52.6%を約10億円で取得しました。この増資引き受けが異常な高値であったという論点が上がっている模様です。評価額は適正か、またCVCの投資姿勢として正しいのか、考えてみたいと思います。

記事を読む
【検証】そごう・西武の売却 2000億円は妥当な金額なのか

【検証】そごう・西武の売却 2000億円は妥当な金額なのか

セブン&アイが100%子会社であるそごう・西武の売却を検討していると各社が報じています。売却価格は2000億円以上といわれていますが、この価格は高いのでしょうか。安いのでしょうか。証券アナリストの目線で検証してみたいと思います。

記事を読む
SBIホールディングスによる新生銀行のTOB価格は高すぎる?

SBIホールディングスによる新生銀行のTOB価格は高すぎる?

SBIホールディングスによる新生銀行への株式公開買い付け(TOB)が話題になっています。このTOB価格(2,000円/株)は、高いのでしょうか、安いのでしょうか。証券アナリストの視点で検証してみたいと思います。

記事を読む
【株価検証】GCAのTOB価格は高いか安いか

【株価検証】GCAのTOB価格は高いか安いか

国内M&A助言会社のGCAに対し、米投資銀行のフーリハン・ローキーがTOBを実施します。本件はスクイーズアウトを伴う100%買収であり、公表前日終値の1051円に対し31.3%のプレミアムとなっています。このTOB価格は適正水準でしょうか。

記事を読む
セブンアイのスピードウェイ買収に関する報道を読み解く

セブンアイのスピードウェイ買収に関する報道を読み解く

2021年5月17日、セブンアンドアイがスピードウェイ買収に関する異例のプレスリリースを公表しました。プレスリリース公表の経緯と市場の反応を解説します。

記事を読む
東芝の「1株5000円」は安いか 企業価値評価の難しさ

東芝の「1株5000円」は安いか 企業価値評価の難しさ

東芝がCVCから買収提案を受けた提示価格は、1株当たり5,000円。東芝の企業価値を評価するにはコングロマリットディスカウントを考慮する必要がある。提示価格が妥当なのか、証券アナリストの立場で評価の難しさも解説しながら検証してみたい。

記事を読む
日立が1兆円で買収する米グローバルロジックは高い買い物か

日立が1兆円で買収する米グローバルロジックは高い買い物か

日立が兆円超で買収する米グローバルロジック、2021年予想調整後EBITDAで37.4倍という高水準です。市場では高すぎる買い物であると評価された模様で株価が続落しました。今回の買収が高値掴みなのか検証してみたいと思います。

記事を読む
【解説】上場廃止の危機に瀕した日本フォームサービスのTOB

【解説】上場廃止の危機に瀕した日本フォームサービスのTOB

日本フォームサービスがTOBの対象となったこと及び応募の推奨をプレスリリースしました。同社は粉飾決算が発覚し上場廃止の危機に陥っていました。このような会社がなぜTOBの対象となったのでしょうか?そこには同族経営ならではの事情が見えてきます。

記事を読む
​ゼビオの東京ヴェルディ買収で早くも減損 そこに経済的意義はあるのか?

​ゼビオの東京ヴェルディ買収で早くも減損 そこに経済的意義はあるのか?

「買収後ただちにのれんを減損する」という大変珍しいプレスリリースがゼビオ<8281>から2020年12月25日付で公表されました。そこに経済的意義はあるのか、考えてみたいと思います。

記事を読む
ニトリによる「対抗TOB予告」で過熱する島忠の株価

ニトリによる「対抗TOB予告」で過熱する島忠の株価

2020年10月29日、ニトリホールディングスは、先行して友好的TOBを開始していたDCMホールディングによるTOBが不成立となることなどを条件に、島忠に対するTOB開始を予告しました。島忠のTOB価格、どのあたりが「妥当」なのでしょうか?

記事を読む
総額4兆円 NTTドコモのTOB価格3900円は高いか安いか

総額4兆円 NTTドコモのTOB価格3900円は高いか安いか

NTTの筆頭株主である国が菅新首相のもと携帯電話料金の値下げを携帯キャリア事業者に強く要求する政策を掲げており、NTTによるドコモのTOB成立が注目されています。今回は、3900円という買付価格が妥当か検証してみたいと思います。

記事を読む
セブンの米コンビニ買収「2.2兆円」は高い買い物なのか

セブンの米コンビニ買収「2.2兆円」は高い買い物なのか

セブン&アイが米コンビニ業界3位のスピードウェイを2.2兆円で買収すると公表しました。「買収価格が高すぎる」と一度破談となった交渉が復活したわけですが、コロナ禍での巨額買収はセブン株主にとってプラス材料となるのでしょうか。

記事を読む
コロワイドによる大戸屋の敵対的TOB価格は高いか安いか

コロワイドによる大戸屋の敵対的TOB価格は高いか安いか

旧創業家から大戸屋HDの株式を買い取ったコロワイドは大戸屋HDの連結子会社を目指し、友好的買収を目指して大戸屋の経営陣と協議を重ねましたが決裂し、ついに敵対的買収に踏み切りました。現在のTOB買付価格は高いのか安いのか、検証してみましょう。

記事を読む
澤田ホールディングスのTOB期間延長はいつまで?

澤田ホールディングスのTOB期間延長はいつまで?

澤田ホールディングスの株式公開買付け(TOB)が異例の10回目の延長となったことで話題を呼んでいます。延長の狙いはどこにあるのでしょうか。

記事を読む
新型コロナの影響で日経平均株価はどこまで下がるか?

新型コロナの影響で日経平均株価はどこまで下がるか?

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、株式市場の大幅な下落が生じています。日経平均株価はどこまで下がるのでしょうか?ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から考えてみます。

記事を読む
日本初のスピンオフIPO!コシダカ株は買うべきか?

日本初のスピンオフIPO!コシダカ株は買うべきか?

コシダカがカーブスをスピンオフ!初のスピンオフ事例を徹底解説ー3月2日に日本で初めてスピンオフIPOが実施される。スピンオフとはどんなスキームなのか。コシダカホールディングスの株は買いなのかを検証する。

記事を読む
旧村上ファンド系が東証1部のエクセル<7591>を加賀電子に売却したカラクリ

旧村上ファンド系が東証1部のエクセル<7591>を加賀電子に売却したカラクリ

加賀電子が同業のエレクトロニクス商社で東証1部上場のエクセルと2020年4月1日に経営統合する。プレスリリースによると、そのスキームは通常のTOBではないとのこと。取引スキームの背景と譲渡価額が適正なのかを検証してみたい。

記事を読む
旧村上ファンド系の南青山不動産が取得した「島忠」の株価は割安か

旧村上ファンド系の南青山不動産が取得した「島忠」の株価は割安か

島忠<8184>の株価が高騰しています。旧村上ファンド系の南青山不動産が5.07%相当を取得したことが大量保有報告書でわかり市場が反応しました。アクティビストが目をつけた島忠の株価が割安なのか、検証してみたいと思います。

記事を読む
【検証】ユニゾホールディングスへのTOB価格は妥当か

【検証】ユニゾホールディングスへのTOB価格は妥当か

ユニゾホールディングス<3258>が株式市場の注目を集めています。フォートレスのTOBも不成立の公算大。結局のところ市場が納得する買収価格はいくらなのでしょうか。非流動性ディスカウントを考慮した適正株価を算出してみましょう。

記事を読む

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5