KDDIとJパワー(電源開発)は、東証マザーズに上場する新電力のエナリスに対して共同でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。KDDIは現在同社株式を29.9%保有しているが、両社で50.6%以上の保有を目指す。

両社の保有割合が議決権の3分の2以上になった場合、エナリスは上場を廃止する。その後、出資比率をKDDIが59%、Jパワーが41%になるように配分する。買付価格は1株あたり700円で、TOB公表前日の終値483円に対して44.93%のプレミアムを加えた。買付額は最大で約240億円。買い付けは11月上旬から始める予定。

エナリスは法人需要家向け電力販売サービスの他、ITを活用した効率的な電気利用を促進する各種サービスを展開している。KDDIは通信事業で培ったノウハウを新電力の事業運営に展開する。Jパワーは最終需要家への電力販売を手がけるエナリスを通じて、間接的ながら販売チャンネルの多様化につなげる。

両社で50.6%を取得したものの、議決権数3分の2に満たなかった場合、エナリスは上場を維持。50.6%に満たなかった場合はTOB不成立とする。