シャープは、台湾の電子機器受注生産大手、鴻海精密工業股份有限公司(台北市)グループの4社を割当先とする第三者割当増資を実施し、669億円を調達すると発表した。モバイル機器関連の液晶製造設備の増強や液晶ディスプレイの新規技術導入などに充てる。

増資を引き受けるのは鴻海精密工業本体のほか、関係会社の鴻準精密工業股份有限公司(台北市)、完全子会社のFoxconn (FarEast) Limited(ケイマン諸島)、鴻準精密工業の完全子会社であるQ-Run Holdings Limited(ケイマン諸島)。グループ全体でシャープの株式10.94%を取得する。

また、液晶パネル製造のシャープディスプレイプロダクト(大阪府堺市)の所有株式92.96%のうち46.48%を鴻海精密工業董事長(会長)の郭台銘氏に譲渡する。譲渡価額は660億円。

シャープは鴻海精密工業との業務提携で、同社の購買力を活用した大型液晶事業安定化と液晶テレビのコスト競争力強化による収益性向上を図る。

増資、株式譲渡はいずれも2012年5月31日から2013年3月26日までの間に実施される予定。