「DD」って何の略?【M&A用語クイズ】

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企業の合併や買収を意味する「M&A」には、多くの専門的な言葉が使われます。身近になりつつあるとはいっても、この難しい用語がM&Aの理解を阻む一因ともなっています。あなたは用語の意味が分かりますか?

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DDとは

Due Diligence(デューデリジェンス)の頭文字。DD(ディーディー)のほかに、「デューデリ」と略されます。M&Aを行う際に欠かせない工程の一つで、日本語では「買収監査」とか「資産精査」などと呼ばれます。買収対象企業の内容を詳しく調査して、買収価格の算定や対象企業に内在するリスクの把握などに生かします。

買い手と売り手が基本合意書を結ぶと、M&A交渉はより具体化してきます。DDは基本合意書の締結を受けて行われるのが一般的で、問題がとくになければ、最終契約に向かいます。一方、重大な問題が見られた場合、契約の見直しにとどまらず、白紙撤回ということもあり得ます。

DDの種類としては法務DD(契約関係、許認可、係争・訴訟など)、財務DD(実態純資産や収益力の把握、簿外債務の有無など)、ビジネスDD(事業の将来性など)に大別されます。