「EV」「ウエア」ゴルフ場に押し寄せる変化の波とは

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写真はイメージです

環境問題の深刻化やコロナ禍の長期化などの影響で、ゴルフ場に変化の波が押し寄せている。

ゴルフ場予約や用品販売などを手がけているゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)<3319>は、脱炭素事業を手がけるENECHANGE(エネチェンジ)<4169>と共同で、ゴルフ場やゴルフ練習場などにエネチェンジの電気自動車(EV)充電器を設置する事業に乗り出す。

一方、服飾店を運営するantiqua(アンティカ、大阪府和泉市)は、ゴルフウエア専門店「seventytwo clubhouse【STCH】」とコラボし、街中で流行している衣服の特徴を取り入れたゴルフウエアの販売を始めた。

これまでゴルフ場には堅いイメージがあったが、EVに乗った街着に近い格好の若者が増えることでゴルフ場の雰囲気は大きく変わりそうだ。

1900以上のコースに提案

GDOは提携している1900コース以上のゴルフ場やゴルフ練習場にエネチェンジのEV充電器設置を提案しゴルフ場の脱炭素化を後押しするとともに、GDO会員へのEVに関するアンケート調査や情報発信なども行う。

日本は2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの実質排出ゼロの目標を掲げており、2030年までに15万基のEV充電器の整備を、2035年までに乗用車新車販売で100%EV化の実現を目指している。

このためGDOではゴルフ場やゴルフ練習場でも脱炭素化の流れは避けられないと判断、EV関連事業に参入することにした。

エネチェンジのEV充電設備は、設置や月額費用がゼロ円から導入でき、運用の手間を最小限に抑えることができる。充電スポットの検索などのEVドライバー向けのサービスも提供している。

GDOはゴルフ場予約事業などのほか、近年は打球追跡システム「トップトレーサー・レンジ」やゴルフレッスン・スタジオ「GOLFTEC」の運営なども手がけている。

普段着のようなゴルフウエア

アンティカは、機能性に特化したゴルフウエアが多い中、ファッション性の高いゴルフウエアを提案したいとい考え、「seventytwo clubhouse【STCH】」と協力して、機能性とファッション性を兼ね備えた商品を開発した。

アンティカは普段着のようなゴルフウエアを販売
普段着のようなゴルフウエア(ニュースリリースより)

コロナ禍の中、感染リスクの低いスポーツとして若者の間でゴルフの人気が高まっていることから、若者の支持を得られやすいラフでスマートなウエアに仕上げた。プレイ中はもちろん普段着として用いるもできるという。

アンティカはネット通販を中心にファッション商品や生活雑貨などを幅広く手がけている。


文:M&A Online編集部