「お年玉で投資デビュー」「ゴルフで尊敬の念を育む」子どもが生きいくうえで必要な能力とは

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写真はイメージです

子どもが生きていくうえで必要な能力を伝授する取り組みが動きだした。子ども向けオンライン金融教育などを手がけるVIA(東京都千代田区)は2022年1月に、小学4年生-6年生と保護者を対象にした親子投資実践スクールを開講する。

一方、132カ所のゴルフ場と25カ所のゴルフ練習場を運営するアコーディア・ゴルフ(東京都品川区)は、ゴルフを通じて子どもに豊かな人生の価値観や健全な人格などを形成するためのプログラム「ファースト・ティ」を1年8カ月ぶりに再開した。

「学校教育だけで子どもが将来一人で社会を生き抜けるか不安」「人生に充実感をもたらす多様な価値観を教えたい」といったニーズに応えるのが目的で、新型コロナウイルス感染者数が抑えられている現状を踏まえると、こうした活動が広まる可能性は少なくはなさそうだ。

労働と投資の違いを深堀り

VIAは2022年1月から3月までの間に4回の親子投資実践スクール「投資実践コースFor kids/family」を開講する。

社会を生き抜く力を養ってほしいという声のほかに「テストで測れない能力を身に付けてほしい」「経済、ビジネス、金融などを体系的に学ばせたい」といった保護者のニーズに対応した。

毎回土曜日の10時から11時20分までが子ども向けの講座で、11時20分から12時までは保護者が対象となる。第1回はお金を「稼ぐ」「使う」「貯める」「増やす」とは?、2回目は労働と投資の違いを深堀り、3回目は世の中の動きと株の値段、4回目は投資信託について、などを中心に講義する。

同社が2021年11月に100人を対象に実施したアンケートでは、投資実践講座に「非常に興味がある」が16%、「興味がある」が48%に達したという。

リスペクトすることの大切さ

アコーディア・ゴルフは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年3月から中止していた「ファースト・ティ」を2021年11月に、美濃関カントリークラブ(岐阜県関市)、成田ゴルフ倶楽部(千葉県成田市)、山の原ゴルフクラブ(兵庫県川西市)、相武カントリー倶楽部(東京都八王子市)の4カ所で再開した。

再開初日は「尊敬」をテーマに、友だちに「ナイスショット」と声をかけたり、ゴルフコースに目土をしたりするなど、リスペクトすることの大切さについて学習した。

ファースト・ティは米国の非営利団体で、ゴルフを通じて人格形成を行うための学習施設や教育プログラムを提供しており、世界に200以上の支部と1300カ所以上の施設を持つ。アコーディア・ゴルフは2016年からファースト・ティ・ジャパンに協賛している。

文:M&A Online編集部