調整現在価値法の計算例
「A社の株主価値はいくらか?」

それでは、実際に数値例を用いて、調整現在価値法についてみていきたいと思う。数値は、基本的に前回の記事で使用したものと同様である。

-前提条件- 
評価対象会社: A社  評価基準日 : 20×1年期末 A社の加重平均資本コスト:10%
A社の無負債株主資本コスト:11.3%
20×1年現在の有利子負債:6,000(百万円)

単位:百万円 1年後 2年後 3年後
  20×2年 20×3年 20×4年
営業利益 3,300 3,960 4,356
支払利息 300 360 396
税引前利益 3,000 3,600 3,960
法人税等 1,200 1,440 1,584
税引後純利益 1,800 2,160 2,376
       
減価償却費 500 600 660
設備投資 2,500 1,800 660
運転資本増加額 200 120 0
純借入額 1,200 720 0
株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー 800 1,560 2,376

A社の損益情報等の予測
・A社の資産はすべて営業資産であり、普通株式及び有利子負債(利率5%)によって資金調達している。
・固定負債はすべて有利子負債であり、その簿価は時価と等しいものとする。
・流動負債は無利子負債である。