フリー・キャッシュ・フロー法の計算例
「A社の株主価値はいくらか?」

-前提条件- 
評価対象会社: A社 
評価基準日 : 201×年期末
A社の株主資本コスト:13%

A社の損益情報等の予測 (単位:百万円) 1年後 2年後 3年後
  20×2年 20×3年 20×4年
営業利益 3,300 3,960 4,356
支払利息 300 360 396
税引前利益 3,000 3,600 3,960
法人税等 1,200 1,440 1,584
税引後純利益 1,800 2,160 2,376
       
減価償却費 500 600 660
設備投資 2,500 1,800 660
運転資本増加額 200 120 0
純借入額 1,200 720 0
株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー 800 1,560 2,376

・A社の資産はすべて営業資産であり、普通株式及び有利子負債(利率5%)によって資金調達している。
・固定負債はすべて有利子負債であり、その簿価は時価と等しいものとする。
・流動負債は無利子負債である。

A社の株主価値の求め方

株主に帰属するフリー・キャッシュ・フローを割り引いて、株主価値を計算する。なお、20×4年以降のフリー・キャッシュ・フローを一定と仮定する。

・20×2年の株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー :1,800(税引後純利益)+500(減価償却費)-2,500(資本支出)-200(運転資本増加額)+1,200(純借入額)=800(百万円)

・20×3年の株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー :2,160(税引後純利益)+600(減価償却費)-1,800(資本支出)-120(運転 資本増加額)+720(純借入額)=1,560(百万円)

・20×4年以降の株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー::2,376(税引後純利益)+660(減価償却費)-660(資本支出)-0(運転資本増加額)+0(純借入額)=2,376 (百万円)

・20×3時点のターミナル・バリュー:2,376÷0.13≒18,276.92(百万円)