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企業価値のアプローチと評価手法(最終回)まとめ

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最後に、本連載でご紹介した各評価法について振り返ってみよう。

マーケットアプローチにおける評価法

評価法 説明 掲載回
市場株価法 上場企業が用いることができる方法であり、証券取引所における市場価格を基準に評価する方法 第1回
類似上場会社法 非上場企業が用いる方法であり、上場会社の類似企業の財務数値と市場株価と比較して、倍率などを算出して、株式を評価する方法 第2回
類似取引法 類似のM&A取引の売買価格と対象会社の財務数値に関する情報に基づいて計算する方法 第3回
取引事例法 対象会社の株式について過去に売買がある場合に、その取引価額を基に株式の評価をする方法 第3回

インカムアプローチにおける評価法

評価法 説明 掲載回
フリー・キャッシュ・フロー法 将来期待される「株主に帰属するフリー・キャッシュ・フロー」を「株主資本コスト」で割り引いて株主価値を算定する方法 第5回
調整現在価値 企業の資本構成が大きく変化する場合や税率の変更が予想される場合に用いられる方法であり、事業価値から株主価値を出す方法。「企業価値」、「事業価値」、「株主価値」の違いにも注意が必要である。 第6回
残余利益法
営業フリー・キャッシュ・フローの代わりに営業残余利益を割り引くことで、株主価値を算定する方法。本連載では「事業価値を計算し株主価値を出す方法」と「株主価値を直接に計算する方法」で株主価値を算定した。 第7回

第8回
配当利益還元法 株主における直接的な現金の受取り額である配当金の期待値を割り引くことによって株主価値が直接に計算される方法 第9回

ネットアセットアプローチにおける評価法

評価法 説明 掲載回
簿価純資産法 会計上の純資産額に基づいて一株当たり純資産の額を計算する方法 第10回
時価純資産法 貸借対照表の資産負債を時価で評価し直して純資産額を算出し、一株当たりの時価純資産の額を計算する方法 第10回

文:細田聖子(公認会計士・税理士)/M&A Online編集部

細田 聖子 (ほそだ・せいこ)

経歴:2012年、公認会計士登録。2016年、税理士登録。1999年から2000年まで香港留学。2003年より中国勤務開始。中国の大学で日本語教師、大連で日本語トレーナー、上海でコンサルティング会社勤務。2010年、公認会計士試験 論文式試験合格。2012年より、再び中国に戻り、深センの会計事務所、香港のコンサルティング会社を経て、再び上海勤務となるも、2015年、乳がん告知により帰国。2018年4月まで、治療を続けながら大阪の税理士法人に所属。2018年5月、独立。フリーランスのライターとして執筆活動、中国語を生かしたインバウンド関連業務等に従事。

学歴:広島大学学校教育学部卒業、島根県立松江北高等学校卒業

保有資格:公認会計士・税理士、第一種教員免許、日本語教師免許


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