こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月4月9日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事で、「日食の影響を受ける4月2日から4月16日迄は不穏な雰囲気が世の中を満たす傾向が出てくる」とお伝えしましたが、懸念されていたイランによるイスラエルへの報復攻撃が13日夜に実行されました。
これに対するイスラエルからの報復攻撃は限定的だったことで、現在のところ最悪の事態は回避していますが、日食の影響があるタイミングで起きた事件は長期化する傾向がありますので、引き続き注意が必要です。
そんな状況での5月新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は5月8日12:21です。
今月は久しぶりに全体的に平和な雰囲気で満たされそうな天体配置になっています。
まず、太陽や金星が、幸運の天体と言われる「木星」と革新を意味する「天王星」にピッタリとかなさります。このような時期は発明発見のエネルギーが高まりますので、革新的な未来を彷彿とされるようなニュースが流れたり、新商品が発表されるなど、ポジティブな影響が強まりそうです。この影響は5月13日から5月24日迄続きます。
今回の新月は牡牛座ですが、牡牛座は財政関係を意味する星座でもあります。ここに位置する太陽や木星に対して、5月23日頃から海王星がポジティブな影響をもたらします。これは金融市場にとって追い風となりそうな星配置です。またエンタテインメントを意味する金星ともポジティブなので芸術芸能関係の発展も期待できるでしょう。
このように非常にポジティブな展開になりそうですが、あえて懸念点もお伝えしておくと、5月12日から21日頃までは水星と冥王星が影響することから、世の中に偏見に満ちた思想が蔓延しやすく、これが行き過ぎるとデモや紛争などに発展することも懸念されます。
また6月3日から15日迄は太陽に対し土星が影響するので各界のリーダーにとって試練とも思える事態に立たされる可能性があります。経済成長としての発展もストップがかかる可能性がありますので注意してください。
毎回お伝えしていますが、これらの影響は私たち個人にも影響しますので、日々の生活においても星の影響を知っておくと危険を回避しやすくなりますし、ポジティブな展開にも乗りやすくなりますので、うまく活用してください。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は小林製薬(1919年8月22日設立)をピックアップしました。
小林製薬は、1886年に愛知県名古屋市で創業された長い歴史を持つ企業です。
もともとは雑貨や化粧品の店としてスタートしましたが、次第に医薬品と衛生雑貨の製造・販売に事業を拡大していきました。「熱さまシート」や「ブルーレット」など、生活に密着したヒット商品を多く生み出しています。
そんな小林製薬ですが、現在「紅麹問題」で揺れています。
2016年5月にグンゼから事業譲渡された紅麹で品質問題が起きており、「もらい事故」の可能性も示唆されていますが、そんな同社の今後を西洋占星術の視点からチェックしていきたいと思います。
最初に小林製薬の企業傾向を占星術で見てみます。企業の推進力である太陽や発展力を意味する木星、そして情報発信を意味する水星が全て獅子座に集中しています。
獅子座は12星座の中でも最もアピール力の強い星座ですので、同社の商品やサービスに対する宣伝力は優位性の1つとなりそうです。「のどぬーるスプレー」や「ガスピタン」などキャッチーなネーミングに定評がある同社ですが、これらも獅子座らしさの発揮と言えるでしょう。
また、製薬会社としては珍しく衛生関連の商品ラインナップが多いことで知られていますが、獅子座はオリジナリティの発揮を意味する星座なので、競合他社との大胆な差別化に獅子座の能力が貢献していると思われます。
そして獅子座はアイデア力も意味します。ですから小林製薬の栄枯盛衰は、他社が真似できないようなオリジナリティをいかんなく発揮しているかどうかで判断できる見方もあるはずです。
日用品を扱う企業にとっては、家庭や母を意味する蟹座にも天体が欲しくなるのですが、同社は月や火星を蟹座に入れていますので、女性特有の悩みや家庭の中での問題解決に繋がる商品・サービスを的確に打ち出すセンスを持ち合わせていることが分かります。
ちなみに衛生商品に関連する星座は乙女座になりますが、同社のホロスコープを見ると乙女座には金星と土星が入っています。土星はその企業の基盤を意味し、金星は美しさを意味しますので、衛生商品は同社にとって業績の下支えとなる重要なポイントであるはずです。
また、土星が乙女座にある企業は、細かい検査や二重三重のチェックをするような精密さを発揮しますので、まさに製薬会社として相応しい慎重さを持った企業であることを意味します。ですから今回のような紅麹の品質問題は小林製薬らしくない印象を感じます。
ではこれから小林製薬の今後の流れを見てみようと思います。
まずは現在小林製薬を大きく揺るがしている紅麹問題についてですが、ホロスコープでその影響が出ているか確認をしてみたところ、同社のバイオリズムの土星に対して、現在の土星が180度で繋がっていました。180度で繋がる時期は過去に行動したことの結果が出る時期と考えられています。
そこで、同社のバイオリズムの土星と過去にどのタイミングで影響があったかを見てみますと、ちょうど2016年上半期に、土星との90度を形成していました。90度は厳しい繋がりを意味するのですが、2016年というとちょうどグンゼから紅麹を引き継いだ時期と重なります。
ですから、本来であれば引き継ぐにしてもかなり細かく精査するのが当然だと思いますが、恐らく90度の影響があったのでそれほどの精査をしなかったか、出来ない何らかの理由があった上での受け継ぎだったのではないかと推察されます。
先述したとおり、同社にとっての土星は乙女座にあり、本来であればかなり慎重な判断をする企業であるはずですが、2016年は土星90度の影響があり本来の強みを発揮出来なかったと思われます。その結果が、180度を形成する2024年に紅麹問題として表出したということになります。
ただ、土星が90度の時は必ずネガティブになるというわけではなく、特に同社の過去を見ていると、バイオリズムの土星と宇宙の土星が0度、90度、180度を形成するときは必ずと言って良いほど、同社の転機となる行動を取る傾向にあります。
・180度 2024年→紅麹問題
・90度 2016年→グンゼから紅麹を引き継ぐ
・0度 2008年→桐灰小林製薬を設立
・90度 2001年→桐灰化学株式会社を子会社化
・180度 1994年→ヒット商品「熱さまシート」発売
・90度 1986年→ヒット商品「ブルーレットおくだけ」発売
このように順番に過去に遡りましたが、誰もが1度は目にしている商品のリリースや同社の転機となる行動が土星との影響のタイミングで生まれていることがわかります。
この結果から同社の今後を見ていく際にも、バイオリズムの土星に宇宙の天体がいつ影響を与えるのかをチェックすることで、次の転機が分かるのではないかと推察してみても良いでしょう。
その視点から今回の紅麹問題がある程度の収束を見るのが、同社のバイオリズムの土星に対し幸運の天体と言われる木星とポジティブに影響するタイミングが2025年と2027年にありますので、ひとまずここまでが辛抱の期間となりそうです。
そして小林製薬にとって次の転機となるタイミング、つまりバイオリズムの土星と宇宙の土星が90度の影響をもつタイミングは2031年5月になります。
同社にとっての土星90度は良くも悪くも大きなインパクトを起こしやすい傾向にあり、慎重な判断が必要なタイミングになりますが、同時に大きなチャンスをつかむタイミングとも言えます。
ですので、今後の小林製薬の栄枯盛衰を占う上で2031年での同社の立ち回りが重要なポイントになりそうです。
*次回公開予定は6月5日です。