楽天グループ、“経済圏”はどこまで広がるか|命運を託す携帯電話事業の帰すうは?|ビジネスパーソンのための占星術

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楽天グループの本社(東京・二子玉川)

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月6月18日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

現在の天体配置は水害による問題の懸念が出やすいとお伝えしていましたが、世界的な熱波による水害拡大が問題になってきています。

また、Twitterに対する不信感が高まる中、meta(旧フェイスブック)のTwitter対抗の簡易投稿アプリ「Threads(スレッズ)」がリリースされ、登録者数が開始5日間で1億人を突破するという驚異的な滑り出しでした。

そんな状況での7月(7月末)新月からの星の影響を見てみましょう。

両極端になりやすい1ヶ月

新月は7月18日3:31です。

これからの1ヶ月もハードな天体配置が続きます。

まずは水星という言葉を意味する天体に対し木星が暴力的に繋がっていて、このような時期は、嘘やフェイクニュースが広がりやすくなります。

あきらかに嘘だと分かるなら良いのですが、あたかも真実かのように間違った情報を信じる可能性が高く、これからの1ヶ月は情報を注意深く吟味するようにしてください。

また熱を意味する火星と、冷たさを意味する土星が対向しており、このような時は気候が極端に暑くなるか極端に寒くなるかの両極端になりやすいので天災には注意が必要です。

前述したように、今年は熱波による被害が全世界的に広がっていますので、これからの1ヶ月でその影響がさらに深刻化する可能性があります。

リーダーを意味する太陽に対し、徹底する冥王星という天体も対向しています。この影響で限界を超えたような成果や結果が生まれやすいと同時に、武力などを行使してしまうと徹底した攻撃という判断にもなってしまう危険さをはらんでいる天体配置になります。

このようにあまり穏やかと言えない星配置の一ヶ月になります。

少し変わった視点で、7月23日から9月4日迄、金星が逆行を始めます。金星は金銭を意味しますので、この時期から金融の流れが変化する可能性があります。

また色恋関係も金星で見ますが、過去のスキャンダルが報道されるなどのニュースが起きやすいのと、実際にこの時期に恋愛をしたいと思う気持ちが高まる傾向もあります。

全体的に極端な結果を生みやすい1ヶ月となりやすいので、ニュースを見て翻弄されることなく、冷静に判断しましょう。

あなた自身が極端な考えにハマりすぎないように注意するのが賢明です。

【企業ピックアップ】楽天グループ

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回は楽天グループ(1997年2月7日設立)を取り上げました。同社は1997年5月に、インターネットショッピングモール「楽天市場」を開設し、たちまち時代の寵児になりました。“楽天経済圏”という言葉に象徴されるように、銀行、証券、保険、クレジットなど生活に必要な様々なサービスを提供しています。

そんな日本有数の企業グループを誇る同社ですが、モバイル(携帯電話)事業の不振への懸念が強く、株価の下落に苦しんでいます。

2022年12月期は3728億円の最終赤字(最終赤字は4年連続)で、基地局整備にかかわる投資負担が響き、赤字幅も過去最大になりました。

設備投資で巨額の資金流出が続いているうえ、向こう5年で1兆2000億円超の社債の償還も迫っており、いよいよ本業切り売りも噂され始めてきました。

そんな楽天グループの今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。

携帯事業は吉と出るか凶と出るか

まずは楽天グループの傾向を占星術で見てみようと思います。

前述したとおり、楽天グループの現在の苦境は携帯事業の不振にあり、株主からも携帯事業を早く手放し株価を立て直すことを求められています。

携帯事業で大きな損失を出しているわけですが、そもそも楽天グループは携帯事業をするのに相応しい企業だったのでしょうか。

同社のホロスコープを見てみると、ネットワークを意味する水瓶座に5つの天体を集中させています。

10個しかない天体の半分を水瓶座に集めていますので、携帯やインターネット、物の流通も含めネットワークを駆使した事業全般が楽天グループの得意分野であることがよく分かります。

つまり携帯事業は本来かなり得意だし、今後の可能性を感じる事業といえます。

楽天グループは2019年に、ドコモ、au、ソフトバンクに続く第4のキャリアとして携帯サービスに乗り出しました。では、同社がこの時点で携帯事業に手を出すべきだったのかというと、失敗があるとすれば時期が遅すぎた可能性は感じます。

水瓶座はネットワークの他に、「最先端」という意味があります。

2019年時点で携帯産業が時代の最先端であったならば楽天グループの能力はいかんなく発揮されたと予想されますが、2019年で携帯事業は少々今さら感があったのかもしれません。

とは言いましても、携帯事業は楽天グループの得意分野であることはホロスコープにハッキリ出ていますので、これから挽回できる可能性は捨てきれません。

改めて同社のホロスコープを見てみますと、極端なまでの着実性と目標実現能力に特化しており、大きな失敗をしないであろう企業としての頼もしさを感じる星配置です。

また、強力な先進性と社交性に幸運を持ったホロスコープなので、多くの人に愛される企業であり、時代の先頭に立って活躍する企業であることが分かります。

それだけに多くの人に疑問を持たれるようなサービスであったり、先進性を感じない企業活動をしていると、楽天グループの強みを台無しにする行為になるとも言えます。

今はまだ楽天グループが巨額の赤字を出していることをエンドユーザーのほとんどはまだ認知していないでしょうが、楽天グループが危ないかもと言う情報がユーザーに広まってしまうと、問題が大事になる可能性がありますので、早い段階での対策が必要ではないかと感じます。

2025年から27年にかけて転換点

ではこれから楽天グループの今後の流れを見てみようと思います。

まず、2019年に携帯サービスを開始した時期が同社にとってどのようなタイミングだったかをチェックしてみましょう。

先ほど、同社のホロスコープは水瓶座に多くの天体を集めているとお伝えしました。その水瓶座にある天体に対し、革命の天体である天王星が暴力的に繋がっている時期でした。

このような時に企業がしやすい行動は「無謀な冒険」です。

つまり、この時期に楽天グループが決断し行動したことは勝算の薄いチャレンジであった可能性があります。良いように解釈すれば、枠を超えたチャレンジができる時期と見ることもできますが、結果をみるとかなり難易度の高いチャレンジだったようです。

この一見、無謀とも見える携帯事業へのチャレンジは恐らく2024年末までは続きそうな星配置になっています。

サタンリターンの影響は?

事態が大きく動きそうなのが2025年頃からで、この時期は2019年の無謀なチャレンジに対する結果がでやすい時期ですが、比較的幸運です。

ただ、同時に2025年は楽天グループにとってのサタンリターン(土星回帰)の時期とも重なります。サタンリターンはこの記事で何度もお伝えしていますが、30年に1度の試練が巡って来やすい時期を言います。

つまり楽天グループにとって2025年から2027年頃までは、企業としての大きな転換点となりやすく、楽天グループの盛衰がハッキリと見えてくる時期になるのではないかと予想されます。

奇しくも、2024年から2025年は楽天グループの創業者で会長兼社長を務める三木谷浩史氏個人にとっても人生二度目のサタンリターンの時期になります。

楽天グループと三木谷氏のサタンリターンが、同社にどのような影響をもたらすのか。

サタンリターンは本来のスベキことから外れていなければ試練は起きませんが、もし本来性を見失い相応しくない企業判断をしていたならば、同社にとって辛い時期になる可能性もあります。

企業の本来性は、最初の楽天グループの特徴でもお伝えしていたような、先進性や着実性などであり、そこからの逸脱した経営判断はサタンリターンの時期に結果として出てきやすいのです。

何かと話題に上がりやすい楽天グループですが、本来の同社の恵まれた能力を最大限発揮した運営ができるかどうか、今後の展開が楽しみな企業です。

※次回公開予定は8月15日です。