オリンパス、12年ぶりに外国人社長が誕生〜成長加速なるか?|ビジネスパーソンのための占星術

alt
オリンパスの看板(東京都八王子市)

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。

西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月4月20日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

前回の記事で、太陽と冥王星が厳しいつながり方になるので各界のリーダーの失脚やテロの可能性をお伝えしていましたが、岸田文雄首相に向けて爆発物が投げ込まれた事件が発生し、幸いなことに怪我人はほとんどいなかったが少々ヒヤリとするニュースでした。

また、金融関係や物の価値が高騰するなど変化が起きやすそうですし、デジタル通貨の可能性も大きく飛躍する可能性をお伝えしていましたが、アップルが米国で預金口座サービスを開始し、金利4%ということで開始4日間で約1360億円の入金があったと報じられていました。

ITのプラットフォーマーが本気で金融事業をやり始めることのインパクトはすさまじく、既存のプレーヤーは潰されていく未来も考える必要がありそうです。

そんな状況での5月(4月末)新月からの星の影響を見てみましょう。

金融の動きを要ウオッチ

新月は5月20日00:53です。

先月もお伝えした通り、拡大天体の木星が牡牛座に入ったことで、金融関係にまつわることでの社会の大きな変化が起きやすい時期になっています。

また、攻撃性を表す火星が獅子座に入ったことで、牡牛座の木星、獅子座の火星、水瓶座の冥王星で極めてハードにつながります。

財政問題の噴出や増税、世界の債務状況の深刻化などが表面化する可能性も示唆されます。

不自然に上がり続けている株価もどこかで調整がはいるとしたら、このようなタイミングで起きることも視野に入れておくべきでしょう。

また天変地異も懸念されますし、火星が関わっていることで戦争の激化の恐れもあります。

最近では暗号資産のハッキングが横行しているということで、保有資産の分散は意識しておいた方が良いでしょう。

2023年に入ってからのIT関連の目覚ましい発展は、この時期にブレーキがかかるようなイベントが発生する可能性もあります。

このように全般的にネガティブさが強調されている1ヶ月ですが、平和的な世界をより良くしようという動きも活発化する星配置があり、疲れた人を癒やすような流れも起きやすいでしょう。

今月は私たち個人でも特に金融関係にはシッカリと目を光らせておきましょう。

大丈夫と安心しているところで、思いも寄らない問題が噴出する可能性がありますので、資産を守る行動は積極的にしておきましょう。

【企業ピックアップ】オリンパス

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回はオリンパス株式会社(1919年10月12日設立)をピックアップしました。

オリンパス株式会社は、医療機器のリーディングカンパニーとして、内視鏡などの医療分野でその技術力を発揮し、世界に通用する医療機器メーカーを目指しています。

ですが、約10年前は巨額の不正会計事件が発覚したことで、株価も急落し上場廃止も検討されるほどの窮地に追い込まれていました。

そんな同社の経営を立て直しを担ったのが竹内康雄前社長(現会長)ですが、今年4月1日付で外国人のシュテファン・カウフマン氏に社長のバトンを託しました。

不正会計事件を暴露しようとして逆に取締役会で解任された当時のマイケル・ウッドフォード社長以来12年ぶりの外国人社長となります。

オリンパスは事件を受け、コーポレートガバナンスの強化を進めるとともに、事業の選別を進め、医療分野に経営資源を集中してきました。顕微鏡など祖業の科学事業を米投資ファンドのベインキャピタルに4000億円超で売却を決めたことも話題を呼びました。

現在は2023年3月期に過去最高益を更新するなどその快進撃は止まりません。そんなオリンパスの今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。

技術力を裏付ける特徴的なホロスコープを持つ

まずはオリンパスの傾向を占星術で見てみようと思います。

精密機器を扱う企業としてまさに相応しい、細部にまで細かくハマっていく性質である乙女座にやる気の火星、真面目さの土星、美しさの金星を入れており、医療のシビアな商品開発にはどうしても欲しいと思える能力を有していることがオリンパスのホロスコープからありありと感じることが出来ます。

また、オリンパスの社員を表す月は牡牛座にあり、この星座はこだわりをもった頑固な職人という印象を発揮しますが、同社の社員が品質に対する強いこだわりを持ち、製品の耐久性や信頼性を重視していることの表れであろうと予想出来ます。

加えて発展を意味する木星と完成や直感を意味する海王星がともに獅子座にあることから、創造性や表現力にかなりのアドバンテージがあり、常に革新的な技術を開発し続けていることを表しています。

このようにオリンパスの技術力の高さを裏付けるような、非常に特徴的なホロスコープを持っており、その能力をいかんなく発揮している企業であることがよくわかります。

一方で10年にもわたって不正会計を続けてきたような社風がホロスコープに現れているかというと、火星という攻撃性を意味する天体と、革命心を意味する天王星がハードに関わっていて、これを極めて悪く活用した結果、決して誰の言いなりにもならないという衝動が不正会計へと進ませてしまったのではないかと推察されます。

逆に、この能力をポジティブに使えば、先進技術の開発などでは他者の追随を許さないような画期的な商品を生み出すエネルギーにも満ちていると言えます。

そして現在は医療の分野においてその能力を最大限活用していることは誰の目にも明らかです。看板製品の医療用内視鏡は世界シェア7割を誇ります。

ではこれからオリンパスの今後の流れを見てみようと思います。

自己反省を必要とする時期を乗り越える

まずは不正会計事件が発生した2011年頃をチェックしてみますと、冥王星という変革や隠された真実といった意味を持つ天体同士がハードに影響をしていました。

このような時期は内部の力関係の変動や、隠されていた事実が明るみに出る時期と関連してきますので、まさにホロスコープ通りの結果が発生したと言えるでしょう。

また同時期に、同社の太陽の上に土星が来ていました。

同社の太陽は天秤座にあり、本来であれば公平かつ公正な発展を意味しますから、不正会計事件とは縁遠いはずですが、バブル崩壊後のドサクサの中、不正に手を染めたことを隠し続けていたことが、オリンパスらしくない行動へと進みついには最悪の結果を招いたのでしょう。

そんな同社の風通しの良さを改めて構築し、しっかりとルール化するのが土星という天体で、会計不正問題をきっかけとした組織改革とコーポレートガバナンスの強化を実現し、リスタートを切ることが出来たのは幸運だったと言えます。

ただこれは、決して楽な天体配置ではなく、混乱と困難、それに続く自己の再定義と成長のための厳しい自己反省を必要とする時期でした。

この期間に、組織内の問題を無視することなく、それを直視し、適切に対処することで、組織全体としての成長と進化を遂げることを実現したのは賞賛されるべき成果と言えるでしょう。

次に、カメラ事業から撤退した2020年頃のホロスコープを見てみると、ちょうどこの2年ほど前から、変革を意味する冥王星がオリンパスの太陽にハードにかかっていた時期がありました。

このような時期に旧来の構造や方針、あるいは思考パターンの放棄をすることが多く、過去の成功や達成が現在や未来の成功を保証しないことを実感しやすい天体配置だったといえます。

ただ、この変化は単なる撤退に追い込まれたわけではなく、新たな始まりや機会をもたらす可能性を示唆しています。

つまり、カメラ事業からの撤退はオリンパスにとって、新たなビジョンや戦略にシフトし、組織のアイデンティティーを再定義する機会を得る事が出来たと捉えるのが自然です。

2024年から変容の流れが到来か?

このように見てみると、不正会計やカメラ事業からの撤退などネガティブなワードが目立ちますが、実はとても幸運で時流の流れにシッカリと乗った判断をしていることに驚かされます。

そして2023年に再び外国人社長へとバトンが移り、これからの同社がどのような影響を受けやすいかというと、実は2024年から2029年頃まで同社は変容の流れに巻き込まれやすい時期に入りそうです。

これまで通りの成功パターンでは上手くいかないことを実感させられるようなことが起きてもおかしくありません。

この変容は吉凶両端で出やすいので、一概に悪く出ると言い切れませんが、気が抜けない状況がまだまだ続きそうです。

しかし、とても困難な状況を打破してきた同社ですから、これからもオリンパスらしさを捨てなければ、より良い結果が待っているはずですし、きっとそうなると期待したいですね。

※次回公開予定は6月17日です。