こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月3月22日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事で、占星術では重要なタイミングである春分(3月21日)を迎えたことをお伝えしました。
この時期から新時代を感じるようなニュースに期待がありましたが、新東名高速道路の一部に自動運転車用のレーンを設置する動きがあり、また自動配送ロボット 4月から公道で走行可能ということで、各社のPRが催されたりと、日本もやっと自動化の流れが進み始めました。
また「胃カメラ×AI」で胃がん死亡ゼロが現実的になってきたという嬉しいニュースもあり、医療における新時代も加速しています。
一方で、対話型チャット「GPT-4」を超えるAI(人工知能)の即時開発停止を全技術者に対して6カ月間求める公開書簡に、イーロン・マスク氏、スティーブ・ウォズニアック氏ら1300人以上が署名をしたという騒動もあり、急速な新時代への流れに対応できていない側面も懸念され始めています。
そんな状況での5月(4月末)新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は4月20日13:12です。
先月もお伝えした通り、占星術の天体の中で最も社会に対し影響力のある冥王星という天体が、約15年ぶりに星座を移動し水瓶座に入りました。
冥王星が水瓶座に入ることで、水瓶座が象徴するITやAI、インターネットなど先端領域における問題の噴出や変容が起きやすくなります。
またこの4月20日の新月頃は、太陽と冥王星が厳しいつながり方になるので、新月から1週間程度は社会の状況としてもネガティブなニュースが出やすくなるかもしれません。
各界のリーダーの失脚やテロ、大国や巨大組織の大きな方向転換などの可能性が強まります。
またこれまで通りの生活や社会活動をしていては将来性がないことに気づいたりと、私たちの生活レベルでも変化が起きやすい時期となるでしょう。
4月28日以降にも、新時代を思わせるような新しい技術のニュースは多く発表されやすく、5月10日頃にはこれまで経験をしたことのないような未来を示唆されるようなイベントが発生しそうです。
それほどネガティブな影響がでることは少ないと思いますが、それでも「革命」を意味する天王星が太陽に影響する時期ですから、旧来の考え方や古い体制を刷新するような動きが頻繁に起きてもおかしくないタイミングにもなりやすいでしょう。
5月17日には拡大・発展を意味する木星が牡牛座に入ることで、金融関係や物の価値が高騰するなど変化が起きやすそうですし、デジタル通貨の可能性も大きく飛躍する可能性を秘めています。
このように全般的に新しい時代を思わせるような1ヶ月になりそうですが、破壊と創造の冥王星や、革命の天王星の影響を受けやすい1ヶ月でもありますので、破壊的なマインドに支配されないように意識しておくのが肝要な1ヶ月です。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回はスカイマーク株式会社(1996年11月12日設立)をピックアップしました。
スカイマークは旅行大手、エイチ・アイ・エスの創業者で現取締役最高顧問(前会長兼グループ最高経営責任者)の沢田秀雄社長らが出資して設立されました。規制緩和を受けた新規参入航空会社の第1号として登場しました。
2000年には東証マザーズ市場に上場を果たし、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)に次ぐ国内3位のポジションを確保した。しかし、LCC(格安航空会社)の競争激化や欧州エアバスの超大型機「A380」購入契約解除を巡る混乱などにより、業績が悪化。2015年に民事再生法の適用を申請し、事実上、経営破綻しました。
その後、ANAホールディングスなどの支援を受けて再建を進めてきたスカイマークが昨年12月、東証グロース市場に再上場しました。実は、2019年10月に再上場を申請していましたが、コロナ禍で翌2020年4月に取り下げた経緯があります。株式市場への復帰は2015年3月の上場廃止から7年9カ月ぶりです。
新型コロナウイルス禍で低迷していた旅客需要が上向く中、回復傾向にありますが、成長戦略に目を向けると課題も多いのが実情です。
そんなスカイマークの今後について西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
まずはスカイマークの傾向を占星術で見てみようと思います。
スカイマークの成長の要である太陽は蠍座にあり、この太陽が拡大発展を意味する木星とポジティブに繋がっていて、同社の成長力を強烈に後押ししています。
また企業の安定には不可欠な土星の影響も太陽を中心に、頭脳を意味する水星とポジティブなので、この辺りの安定性も信頼できるでしょう。
ただ、航空会社には必須と言える風の星座である「双子座・天秤座・水瓶座」に天体が少なく、JALやANAは風の星座にかなりの天体が集中しているので、この違いが気になります。
スカイマークの持つ太陽・蠍座は何かの専門性に特化した方が成果を出しやすい傾向があり、ミドルコストキャリアを狙うような戦略は合っていなかったとも言えます。
スカイマークはナショナルフラッグキャリアでもなく、LCCでもなくということで、中途半端な立ち位置であり、この立ち位置がこれまでの経営を難しくしていた過去があります。
今後の経営戦略で、羽田ー新千歳線や羽田ー福岡線といった人気路線にANAやJALより低運賃でLCCより良質なサービスを売りにする優位性だけでは、スカイマークの継続的な発展には繋がらないでしょう。
スカイマークのホロスコープを見る限り、国際線に特化やLCCに一気に振ってしまうなどの専門性に特化するならば、かなりの可能性を感じます。
また企業買収における最適な能力があるので、スカイマークの特徴だけでは成長に限りがあるのであれば、他社の優位性を取り込む戦略も検討に入れるのはどうかと、検討したくなります。
それほどに、今のスカイマークの進んでいる道は、同社らしさを発揮出来ていない茨の道へと進んでいるように感じるのが現状です。
ではこれからスカイマークの今後の流れを見てみようと思います。
どの企業でも、キーポイントとなる天体があり、その天体に大きな影響があったときに企業として成長もあれば没落もあり、まずはそのキーポイントとなる天体を見つける必要があります。
スカイマークの場合、それが土星という天体がキーポイントになります。
スカイマークが過去に経営破綻し、昨年末に再上場を果たすという紆余曲折をたどった最大の原因が、欧州エアバスの超大型機「A380」購入にあるかと思います。
エアバスさえ買っていなければこのようなことになっていなかったと言えるわけですが、エアバスを購入する2011年頃のホロスコープを見てみると、同社の持つ土星に、新規性や革命を意味する天王星がちょうど重なっていたタイミングでした。
これは、土星という安定性に対して、革命の天王星が強烈に揺さぶりをかけていることを意味していて、良いように捉えれば常識を超えられる時期になりますが、悪く捉えるとギャンブル的な影響が出やすい時期になります。
当時はJALの失速も追い風になっており、当時の西久保愼一社長の勢いの良さから、日本勢初となるエアバスとの調印となりましたが、革命が過ぎる判断だったようです。
また、良いタイミングとしては、同社の土星に対し成長と発展を意味する木星が重なったタイミングがありました。この時期が2022年中に起きており、ちょうど土星の真上に来たのが2022年末のことであり、この時に再上場を果たしています。
つまり、同社にとって土星に対し他の天体がなんらかの影響をもたらしたときに、何らかのイベントが発生しやすい傾向が見て取れるのです。
その視点で言うと、次に大きく動きそうな時期が実は2025年5月頃にあります。
この時期は、幻惑を意味する海王星が土星に重なり、悪く出ると安定性を欠いた判断をしやすくなりますが、良く出ると理想の実現という時期になります。
かなり不安定でどちらにも転びそうな傾向があり予想が難しいですが、何も起きないと言うことは考えにくいかと思います。
また、この時期にちょうど、サタンリターン(土星回帰)も発生します。
サタンリターンはこの記事ではもうお馴染みですが、たいていその企業にとっての最大のウィークポイントがあぶり出させれるようなイベントが起きやすく、この時期にどのような舵取りをしたかで今後の企業の明暗を分けるようなケースが非常に多いです。
これらの海王星やサタンリターンの影響は2025年5月から2027年初頭まで続きます。
もちろん、極めてポジティブな結果を叩き出すことができる時期でもあるので、エアバスの時のようにギャンブル性が高いですが、他社を圧倒するようなことをしなければ成長は難しいと思えるほどに、現在のスカイマークは厳しさが増す競争環境下に立たされていますので、ある意味では幸運な星配置であるとも言えそうです。
まさにこの先も予断を許さない状況である事が占星術の観点からも明確に出ており、今後の動向に目が離せません。
※次回公開予定は5月19日です。