こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月2月20日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事ではデモやストライキなどによる反発が多く発生する可能性を示唆していましたが、現在フランスで120万人を超す大規模なデモが実施されました。
また、10日に米シリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻し米国株価が暴落しました。
3月7日に社会に多大な影響をもたらす土星が3年ほど滞在した水瓶座を後にして、魚座に入った矢先でのイベントで、悪く出れば「秘密・妄想」の問題を挙げていました。
今回シリコンバレー銀行が経営破綻をした背景にはSNS時代ならではの「取り付け騒ぎ」があり、大口預金者が引き出したとの情報がツイッターなどSNSで拡散され、9日には預金全体の24%に相当する420億ドル(約5兆6000億円)が一気に引き出されました。
まさに妄想による不安が連鎖し、経営破綻にまで発展する事態となりました。
そんな状況での4月(3月末)新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は3月22日2:22です。
今月も引き続き土星が魚座に入った影響には注視しておくべきでしょう。
つまり今回のシリコンバレー銀行破綻のように「妄想や秘密」において想像できないような影響を社会にもたらす可能性はまだ続く可能性があり、楽観視はできません。
土星が魚座に入ることのメリットは平和への未来の可能性だったのですが、現状を見る限りデメリットのほうが色濃く出ているように感じます。
そして3月は占星術にとってビッグイベントがいくつかあります。
ひとつは3月21日に春分を迎えます。
西洋占星術において春分は1年の始まりになりますので、春分から本格的に2023年が始まると考えますから、この日から社会の流れも変化しやすいはずです。
2023年は新時代へと加速度的に突き進む傾向があり、AI(人工知能)や仮想通貨(暗号資産)などデジタルテクノロジーが私たちの生活に直結し始める可能性が現実味を帯びてくると考えられます。
そしてもうひとつのビッグイベントが、冥王星という天体が約20年ぶりに星座を移動し水瓶座に入ります。
冥王星は太陽系の天体の中で最も影響力があると考えられていて、この天体が星座を移動した同年には必ずと言っていいほど割とネガティブなイベントが発生しているのが、これまでの傾向です。
そんな冥王星が3月24日に水瓶座に移行しますから、この時期から世の中の流れがまた一段と変化するでしょう。
これまで常識とされてきたことが非常識になっていくような、多くの人の不満や不安が爆発する可能性もあるでしょう。いずれにしても不安定な変化が発生しやすいので注意しておいてください。
毎回お伝えしていますが、これらの影響は僕たちの私生活にも降ってきますので、時代の変化に乗り遅れることのないよう上手く乗りこなしていきましょう。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は株式会社JTB(1963年11月12日設立)をピックアップしました。
JTBは国内最大手の旅行業者で、社員数約1万7千人で観光業界において圧倒的なシェアを持ち、海外でもアジアやヨーロッパなど多くの地域で展開しています。
そんなJTBもコロナ禍により大打撃を受け、2021年3月には前期に1兆3000億円近かった売上高が3700億円まで激減し、1000億円の最終赤字に陥りました。品川の本社ビルを230億円で売却し、資本金を1億円に減額したことでも話題になりました。
昨年末から入国制限が緩和され、訪日外国人の増加が期待されますが、JTBの復権は実現するのか、JTBの今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
まずはJTBの傾向を占星術で見てみようと思います。
旅行業はただ旅行の提案をするだけではなく、その地域や国の魅力を伝え提供する必要があります。そのためには自ずと地域密着型のビジネスモデルになりますし、地域との連携が必須になります。
まさにそれを武器にできる蠍座に太陽や水星などを配置しており、地域との協力関係を強化し顧客により満足度の高い旅行商品を提供することができていることが推察されます。
またグローバルなネットワークを意味する射手座にも金星・火星を入れており、この才能を活用して海外旅行商品の開発や、海外旅行の手配、現地でのサポートなど、多様なニーズに応えることができているのでしょう。
また金星と火星の影響は若い世代に対しての企画力を意味しますから、常に若者の心をつかむ企画を実現出来るポテンシャルを持っており、その行動には幸運が発生しやすい星配置です。
つまり、若者が望む新しい旅行スタイルの提案をいかに生み出せるかによって、JTBが発展力を発揮出来るかに如実に結果として出てくるはずです。
そしてネット社会における旅行会社には、AIやIoT(モノのインターネット)を活用した旅行サービスの提供やオンライン上での旅行商品の販売などのデジタル技術の活用が必須となります。それを実現する能力も持ち合わせていますが、容易に導入できる星配置ではないので、かなりの努力が必要であったり、導入に時間がかかったりとデジタル技術には試練があるように感じます。
コロナ禍によって大打撃を受けましたが、JTBは太陽という人生発展の天体に対し、冥王星という超回復力を意味する天体が援助をしている星配置です。
これがあると、困難に直面しても粘り強く、しぶとく問題解決ができますから、コロナによる損失をひっくり返すだけのポテンシャルを感じる企業です。
ではこれからJTBの今後の流れを見てみようと思います。
コロナ禍の影響は全世界的な問題でしたので、一企業のホロスコープ(天体配置)からその特徴をつかむことはできません。
ですが偶然、JTBのホロスコープではまさにコロナ禍のタイミングから大きな試練の時期に入っていました。
これまでも何度も出てきたサタンリターン(土星回帰)という、約29年に1度土星が回帰する現象で、この時期は企業にとって辛い試練の時期となることがこれまでの記事からもわかって頂けると思います。
そんなサタンリターンがまさにコロナ禍によって国民の生活が一変した2020年3月からスタートしています。
つまりJTBにとって偶然コロナ禍と重なりましたが、元々2020年からのサタンリターンの影響で何らかの苦難が降ってきていた可能性が高いのです。
そんなサタンリターンが終わるのがいつかというと、2023年3月7日なので、もうすでにサタンリターンの影響から抜けていると言うことになります。
ですからこれからの挽回はかなり期待できますし、偶然訪日外国人が増加するタイミングとも一致しており、不思議な星の巡り合わせを感じます。
また現在の星配置を見ると、JTBが心機一転新たな企業方針を打ち立て、新目標に向かって邁進する影響が出ています。
コロナ禍で受けた影響を全て取り返すにはまだ数年必要かと思いますが、強力な回復力が発揮される時期は2028年頃に訪れますので、この頃にはコロナ前の順調な業績に戻せている可能性に期待できます。
次に試練が来るとしたら2035年頃になりますが、現在時代背景がめまぐるしく変わっていますので、どのような内容での試練なのかは予想が難しいです。
いずれにしても、同社の最大の試練であるサタンリターンはすでに抜けており、これから回復傾向へと進んでいきますので、復権は実現するのではないかと期待が膨らむ星配置です。
※次回公開予定は4月19日です。