こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月10月15日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事からお伝えしている「イスラエル・ハマス衝突」は、戦争の影響をさらに拡大させる可能性をお伝えしていましたが、残念ながら予想通りの結果になっています。
この記事を書いている時点でパレスチナの死者数が1万人を超えたと報道をされており、その被害はさらに拡大する見込みのようです。
そんな状況での11月新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は11月13日18:27です。
新月前から天体配置はさらに緊張感を高めています。
11月11日頃から社会の動向にとって中心的な太陽に対し、攻撃性を象徴する火星が影響を及ぼし、予測不可能な変化を示す天王星がこれに加わるような星配置になっています。
この組み合わせは、社会全体に破壊的なエネルギーをもたらす可能性が考えられますので、イスラエルとハマスの最近の衝突は、これらの天体の動きを考慮に入れれば、紛争のさらなる激化も予見されます。また、ロシアとウクライナ間の紛争がエスカレートする懸念もあります。
これは国家間のみならず、政治団体や組織内部の緊張や怒りが顕著になる時期であり、衝動的な行動が起きやすくなります。
この影響は11月11日から25日まで続きますので、11月いっぱいまで国際的な紛争や社会の苛立ちには注意する必要がありそうです。
11月29日からは、金融市場に関連する金星に、変革と再生の象徴である冥王星がネガティブな影響を及ぼし始めます。これにより、各国の負債問題が浮き彫りになり、世界経済の不安が増大するかもしれません。またインフレや不動産市場の混乱が予測されるため、警戒が必要です。
11月13日の新月からの1ヶ月間は、このように衝動的な苛立ちが社会に顕在化する可能性が高いため、私たち一人ひとりが冷静さを保ち、衝動に駆られた行動を避けることが重要です。
落ち着いて状況を判断し、粛々と前進することを心がけましょう。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回はトリドールホールディングス(1995年10月28日にトリドールを設立。2016年に持ち株会社制への移行に伴い、現社名)をピックアップしました。トリドールHDは国内外で飲食店チェーンを運営する企業です。
主力事業のセルフ式うどん専門店「丸亀製麺」を中心に、焼きそば、焼き鳥、天ぷら、とんかつ、カレー、牛肉の専門店、立ち飲みなど約20のブランドを展開しています。
海外展開においても、丸亀製麺は北米、アジア、オーストラリアなどで店舗を増やし、国内市場が縮小に向かう中、事業のグローバル化を加速しています。
近年は、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、持ち帰りやデリバリーの強化で売上を回復し、さらにM&Aによる事業ポートフォリオの拡大に意欲的に取り組んでいます。
最近では2023年7月にピザ専門店 「Franco Manca」とギリシャ料理店「The Real Greek」を合計97店舗展開する英国フルハムショアの全株式を取得し、子会社化しました。買収金額は約151億円です。
そんなトリドールHDの今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
最初に企業傾向を占星術で見てみます。トリドールHDは、丸亀製麺を主力事業としていますが、M&Aを通じて事業の多角化を進めており、その戦略は天体配置からもはっきりと読み取ることができます。
M&Aを積極的に行っている企業のホロスコープでは、しばしば蠍(さそり)座に天体が集まっています。特にトリドールHDの場合、太陽、金星、冥王星が蠍座に位置しています。
太陽は事業の推進力を象徴し、蠍座の影響下では他者の資源を吸収し、それを自己の成長につなげる力が強調されます。
つまり、他社の能力を取り入れて事業を拡張するのがこの会社にとって自然な流れと言えるのです。
さらに、金星と冥王星の組み合わせは、トリドールHDが競争の激しい飲食業界で強力なブランドアイデンティティーを築き、魅力あるビジネスを展開する力を持つことを実現している要因になります。
金星は魅力と価値観を、冥王星は変革と影響力を表しますから、これらの惑星の影響は、企業が業界内でのインパクトを強める上では、重要な能力として発揮出来ている所以といえるでしょう。
海外展開の積極性についても、火星、木星、月が射手座に位置することから読み解けます。射手座には海外を意味しており、また冒険と拡張を意味する星座でもあります。
これによりトリドールHDは新しい市場へのチャレンジと成長への願望を強く持っていることが分かり、特に火星と木星の影響は、新たな領域への意欲的な進出を促します。同時に、月が射手座にあることから社員たちの海外での成功への志向と結びついていると予想できます。
さらに補足として、天王星と海王星が山羊座で合(一直線上に並ぶ)になっており、このような企業は既存の枠組みを壊して、革新的な変化を促進する力を発揮する傾向が強くなります。
ですからトリドールHDは飲食業界において、従来の概念を打破する新しい動きを見せる可能性が期待できる企業と考えられます。
このように、トリドールHDの天体配置は、M&Aを含む積極的な経営戦略と海外展開に向けた強い意欲に相応しい、実際の企業活動をしていることがよく分かります。
トリドールHDがこれからも変わらず飲食業界に革新を遂げていく動きをするならば、これからの発展も期待できるでしょう。
では、これからトリドールホールディングスの今後の流れを見てみようと思います。
トリドールHDのこれまでの展開を占星術的視点から考察すると、同社にとっての金星の位置が非常に重要な役割を果たすことが分かります。同社にとっての金星は、情熱と魅力、そしてブランドイメージを象徴しています。
例えば2000年、「丸亀製麺」の1号店(兵庫県加古川市)を立ち上げた際のホロスコープを見てみますと、同社の金星に対し土星が強い影響を与えているタイミングでした。
このような時期には企業にとっての明確なブランドイメージの確立、またはその可能性ある事業展開が発生しやすいのです。その結果、丸亀製麺は破竹の勢いで店舗を増やすことに成功しました。丸亀製麵の店舗数は国内で800店を優に超えます。
さらに興味深いのは、2023年7月に英国のフルハムショアを買収した時期をホロスコープで見てみますと、トリドールHDの金星に対し天王星の強い影響を受けており、これは同社のブランドイメージに対する革新と新規性が発生することを意味します。
つまり、これまでのトリドールHDの主力事業の丸亀製麺というイメージが変化していく大きなキッカケになるのではないかと考えられます。
この金星と天王星の影響は2025年2月まで続きますから、この間に同社のブランドイメージが徐々に変わり、2025年を迎える頃には今の印象とは違った企業になっている可能性があります。
一方で、これまでの多くの企業と同じく、企業において試練の時期ととなりやすいサタンリターン(土星回帰)と呼ばれる現象が、2023年3月から影響を及ぼし始め、2024年5月に最も強い影響を持ちそうです。
またこの時期は先ほどお伝えした金星と天王星の影響を受けてブランドイメージの転換も起きていますから、フルハムショアを子会社化した後の展開が、全て順調に進むわけではないかもしれません。
つまり、占星術的には、2024年がトリドールHDにとって重要な転換点になり得る年と言えそうです。
ただ多くの企業はこのサタンリターンの時期を経て、さらなる成長を遂げることが多いです。
これから起きるであろう試練があったとすれば、それを乗り越え、日本を代表するグローバル飲食企業へとステージアップしていく期待は大きく、その進化を見守るのが非常に楽しみです。
※次回公開予定は12月12日です。