「スシロー」のFOOD&LIFE COMPANIES、回転ずし最大手の行く末は?|ビジネスパーソンのための占星術

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スシローの店舗(東京・秋葉原)

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月7月29日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

先月お伝えしていた、8月は初旬から攻撃性を意味する火星と革命を意味する天王星が会合し社会が混乱するようなイベントが発生しやすいことをお伝えしていました。

ちょうどこの頃、25年ぶりに米下院議長が台湾訪問することにより、中国は即座に反発。

4日から7日にかけて、中国は台湾を取り囲む6カ所で軍事演習を始め、日本の排他的経済水域(EEZ)内にもミサイル5発が落ち動揺が走りました。現在は落ち着いているようですが、各国の思惑が顕著になっており、先行きの見えない状況です。

そんな状況での9月(8月末)新月からの星の影響を見てみましょう。

「金融」混乱に発展しやすい

新月は8月27日17:16です。

先月もお伝えしていましたが、ホロスコープ的に状況がまた大きく変わるのが8月25日頃からです。

世界の秩序を意味する土星と、革命と新時代を意味する天王星が逆行し、ハードな影響を全世界に与えることで予想外の出来事や混乱が発生しやすくなります。

この影響は大小様々な波があるにせよ11月頃までと長期的に続きますので、しばらくは社会的に安定しづらい時期が続きます。

直近の傾向ですと、8月末から9月初旬までは金融を意味する金星を巻き込んでの影響がありますので、金融関係での混乱へと発展しやすいのではと予想しています。

同時に各界のリーダーを意味する太陽に対し、攻撃性の火星がハードに影響していますので、リーダー同士の対立や攻撃的な発言・行動が多くなる可能性をはらんでおり、戦争やテロなどには警戒すべきでしょう。

また9月11日頃からは太陽に対し、幻惑とパンデミックを意味する海王星が強く影響してきます。

この時期、嘘が明るみに出るなどスキャンダラスなニュースが発生したり、感情が安定しないような事態に陥りやすく不安定な情勢が続きそうです。

加えてウイルスなどによるパンデミックには引き続き注意して頂きたいのと、海王星がハードにかかる場合に洪水などの懸念も生まれやすいので併せて注意しておきましょう。この影響は9月23日頃まで続きます。

【企業ピックアップ】FOOD&LIFE COMPANIES

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回はFOOD&LIFE COMPANIES(旧スシローグローバルホールディングス。1984年10月23日株式会社すし太郎設立)をピックアップしました。

「スシロー」(626店舗)を展開する、あきんどスシローを傘下に持ち、近年、回転ずし業界でトップを誇っています。

2021年には吉野家ホールディングスから、持ち帰りずし大手の京樽を買収しました。

業界1位でありながら安い値段を維持し、味も高評価のすしを作り続ける同社はこのまま業界トップを独走するのか、それとも死角はあるのか。

そんなFOOD&LIFE COMPANIESの今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。

飲食店運営に最適な星配置

まずはFOOD&LIFE COMPANIESの企業傾向を占星術で見てみようと思います。

同社が傘下に持つスシローは清水義雄氏が1984年10月23日、回転寿司店の店舗展開を目的として株式会社すし太郎を大阪府豊中市に設立しました。

セグメント事業別売上高の約90%程度がスシローブランドによるもので、創業企業の星の影響が強いと判断します。

ホロスコープを見ると企業を表す太陽と、社員を表す月が共に天秤座にあります。

天秤座は多くの人に理解され、相手の期待にこたえることにアドバンテージを持つ星座ですから、接客を中心とする業態は有利で飲食店運営には最適な星配置と言えるでしょう。

また太陽は天秤座のかなり後半にあり、「これまで温めてきたものを実践する」という意味を持ちますが、創業者の清水義雄氏が回転寿司店を満を持して出店したであろう事がうかがえます。

星から分かるスシローのコアコンピタンスは顧客の希望を理解し実現する事であり、打ち出すサービスや企画力は他社との差別化を図りやすい企業であると言えます。

加えて蠍座には足元を固める土星を置き、頑固で諦めない側面を匂わせていますが、物価上昇が著しい近年においても一皿100円(税抜き。10月から最低価格を税込み120円に)という安価を38年間実現し続けている企業努力もしっかりと表現されています。

これらの要素が上手く絡み合い、社会的評価を表す山羊座に発展の天体である木星を置くことで、高評価を受けやすい企業体質が生まれています。

まさに顧客の心情を映し鏡のようにして出来上がった企業と言えますが、それだけに2022年6月に起きた「おとり広告」のような消費者を失望させることは、同社の有利性から逸脱し致命的な問題になりやすいでしょう。

同社の太陽は、徹底力を意味する冥王星からの影響を強く受けていますので、突破力は他社の追随を許さない勢いをもっているはずですから、今回の不祥事を跳ね返すような力強さは大いに期待できる企業であるはずです。

2026年まで続く大変革

では、これからFOOD&LIFE COMPANIESの気になる今後の流れの傾向を見てみようと思います。

結論からお伝えすると、これからの数年間かなり難しい舵取りを求められる時期に入ります。

ことあるごとに問題が噴出しやすく、これまで上手く回っていた運営が立ちゆかなくなる場面が多くなりそうです。

その一歩目であるイベントが今回の「おとり広告」のような問題でしたが、このようなことが発生しやすい背景には、同社が大きな変革時期に入ったことが挙げられます。

正確には今年の3月24日頃から変革期に入り、完全にこれらの影響が抜けるのが2026年11月頃です。

変革期なので、文字通り同社が大きく変化することを受け入れることができれば、今回のような不祥事という形で問題化することはほとんどありません。

ですが、これまでのやり方を貫こうとするほどに、ひずみが生まれ問題化しやすくなりますから、いかに柔軟に企業体質を変化させるかがキーポイントになります。

「痛み」乗り越え、ステージをどう上げるか

といっても同社の強みは先ほどお伝えした通り、頑固で徹底した突破力でもありますが、この強みをいかんなく発揮するには柔軟な変化を良しとしません。

これは時速300kmで走るF1マシンに変化の激しい市街地を走らせるようなもので、ここに舵取りの難しさがあります。

同社にとっての変革期を乗り越えるポイントとしては、これまで作り上げたルールをいかに覆すことができるか、また場所や空間に縛られない新しい展開を模索できるかがヒントになりやすそうです。

考えやすいのがデリバリーサービスの充実になるかと思いますが、これはすでにFOOD&LIFE COMPANIESが打ち出している施策で、ToGo店舗として急速に出店を広げています。

また2021年には80年以上の歴史を持つテイクアウト事業に強みを持つ京樽を買収しており、非イートインサービスへ軸足を移し始めているのは占星術的な視点で見ても最適な選択であったと感じます。

2026年頃まで続く大きな変容をすべきこの時期は、変化するための痛みを伴いますが、それを乗り越えた先には数段ステージを上げたFOOD&LIFE COMPANIESが出現するはずです。

またそれだけの底力を有した企業であるとホロスコープにしっかりと出ていますから、期待通りの未来を実現してくれそうです。

※次回公開予定は9月25日です。