新年明けましておめでとうございます。
柳川隆洸です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月12月4日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
前回の記事で金融関係は荒れそうな1ヶ月になるとお伝えしていましたが、その通りに11月28日から12月初旬にかけて、新変異型「オミクロン」で世界株安へと転じ、2021年に入ってからの最大レベルの暴落がこの頃に発生しました。
また、「攻撃や事故」を意味する組み合わせが12月24日頃に再び発生するとお伝えしましたが、オミクロンの感染が世界89カ国で確認(12月中旬)されました。欧米を中心に猛威を振るい、ロックダウン(都市封鎖)を決める国も出てきて、クリスマス商戦に多大な影響を与える結果となりました。
そんな状況での1月新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は1月3日3:33です。
前回もお伝えした通り、12月24日に「土星・天王星のスクエア」によって「金融や大規模な事故」などを示唆しており、これは12月24日を中心に前後2週間にわたってその影響を発揮します。一方で12月29日から木星という拡大発展の天体が魚座に入りました。
これによって、寛容や慈愛、許しといった言葉がテーマになりやすく、この2年間で混乱した世の中を整えるフェーズへと移行しやすくなりますから、これまでのコロナなどによる殺伐とした雰囲気から幾分は様相を変えて楽観的な雰囲気が出てくるかもしれません。
つまり1月中旬頃からはネガティブな流れを打ち消してポジティブなニュースが聞こえてくる可能性が高いのではないかと感じています。
ただ、木星の魚座入りが悪い影響として出てしまうと、大雨や洪水など水害が表面化する可能性もありますので、その点は注意しておきましょう。
1月は私たち個人に対して星の影響が強く出やすい傾向もあります。
ひとつには、新規のアイデアや未来の展望などが発表されやすい1ヶ月にもなりやすいでしょう。発明発見の可能性が高まり、企画などのアイデア出しには大きな成果が生まれやすくなります。
もうひとつの個人的な影響としては、現在金星が逆行をしていることから、復縁や過去の愛情などが蘇って来やすい時期と言われています。1月29日頃までは愛情関連では少々乱れやすい時期でもあります。
このように1月は全体的にポジティブな印象を持ちますが、1月25日頃から火星が山羊座に入ることで、これまで成りを潜めていた国家間での争いが、突然ヒートアップする可能性もあります。
私たちの生活でもこの頃から、ビジネスにおいてメリットデメリットで物事の判断をするようになりやすく、何かと闘争的な感情が吹き出てくる傾向が出てきやすいので、行き過ぎた攻撃性には注意をしましょう。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回は企業ではないですが、東京スカイツリー(2012年3月2日竣工式)をピックアップしました。
2022年で東京スカイツリー竣工から10周年を迎えます。東武鉄道を主軸として建設し、東京ひいては日本の新しいランドマークが完成しました。
電波塔の高さでは世界一の634mで、これは武蔵の国からの語呂合わせで選ばれた高さだそうですが、スカイツリーに期待されることは電波塔としての役割もさることながら、新たな観光地としての集客力でしょう。
竣工当初は年間4000万人を超す来場者を呼び込むことに成功しましたが、コロナ前の段階で来場者は約3000万人と減少の一途をたどっています。
そんな東京スカイツリーの今後を西洋占星術を使ってチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。
東京スカイツリーが竣工されたのは2月29日ですが、竣工式を執り行ったのは2012年3月2日です。占星術的な視点での建造物の竣工日は、竣工したことを内外に宣言し神事を執り行った瞬間を竣工日と捉えますので、竣工式の2012年3月2日AM11:00でホロスコープを作成しています。
スカイツリーのホロスコープでは、社会的な見え方を意味する太陽が頂点にあり、さらにその太陽に対し、幸運の天体と言われる木星とカリスマ性を意味する冥王星も援助する形に配置されています。日本を代表するランドマークとして相応しい星配置を持ち、その役割を十分に果たし得る能力を持っていることがわかります。
専門家からは「タワー自身の観光的価値に多くを依存することは大きな経営的リスクを伴う」と指摘されている一方で、ホロスコープから見えるポテンシャルはかなり高いレベルにありますから、東京スカイツリーを生かすも殺すも企画次第と言えます。
東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のようなテーマパークとしての価値を発揮できれば高い集客力にも期待できそうです。
ですが、そのためには巨額の再投資が必要であり、その費用が十分確保されていないのも現状で、さらなる集客力を発揮するのは一筋縄にはいかないでしょう。
電波塔としての役割においては申し分ない潜在力を持っていることはホロスコープからも感じ取ることができます。電波を意味する風の星座と、メディアを意味する海王星が頂点にあり、加えて先進的な立ち位置で影響力を発揮するエネルギーに満ちており、打ち出す魅力を待ちがわなければ存在感の大きい建造物であることがわかります。
現状ではコロナの影響が強く、思うような施策を打てる状況ではありませんが、せっかくのポテンシャルを持った東京スカイツリーの見せ方に期待したいですね。
それを踏まえた上で、東京スカイツリーの今後の流れを見てみようと思います。
スカイツリーはあくまで建造物であり、それそのものに運勢の流れというのを見るのはあまり適切ではありませんが、あえてスカイツリーに対する認知の流れ星の動きで見てみるならば、2024年後半頃がひとつのターニングポイントになりそうです。
この時期頃から東京スカイツリーの立ち位置が国内外で明確になりやすいでしょう。これは東京スカイツリーが観光的価値を発揮し集客力を持ったランドマークとして認知されていれば、そのような立ち位置として国内外で認識されます。
ただ現状では、アメリカの歴史ある旅行雑誌「Travel Leisure」では、東京の7大ガッカリ観光地の1位に選ばれるなど、観光価値としてはかなり難しい状況に立たされているのが現状です。
巨大なスカイツリーは遠くからでも見応えがあり、写真だけ撮って浅草方面に戻ってしまう観光客も多く、ランドマークとしての認知力は十二分に発揮されていますが、東武鉄道にとっての収益は望んだ結果にはなっていません。
さらに追い打ちをかけるように2020年2月からのコロナの影響で来場者数は激減しており、インバウンド(訪日観光客)需要に期待できません。
2024年後半までに東武鉄道が望むスカイツリーの立ち位置へと押し上げられるのかを注目したいのですが、かなり難しい舵取りを強いられているのが現状です。
その後大きな転機があるとすれば2032年頃になります。この時期にはこれまでの東京スカイツリーの印象を大きく切り替えるようなチャンスに恵まれてきます。
コロナの状況にもよりますが、短期的な期待が難しいとしても、長い目で見た時にまだ大きな可能性を秘めていますので、現状では待ちの姿勢で臨むのも一手ではないかと感じます。
東京スカイツリーの持つポテンシャルは日本のシンボルとしても、集客力としてもかなり高いレベルでその役目を果たしてくれそうな存在ですから、今後のさらなる可能性を長い目で期待したいですね。
※次回の公開予定は1月31日です。