東宝、「鬼滅の刃」記録的な大ヒット コロナ後の展開は?|ビジネスパーソンのための占星術

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東京・有楽町で

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月11月5日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

前回10月末から11月初旬にかけてネガティブな星配置であり、コロナの再燃も懸念することをお伝えしていましたが、その通りこの頃からドイツやロシアなどを中心に約80カ国で再拡大を始めました。

年末商戦を控えるこの時期に政治や金融などに不安材料が多く、本来であれば11月23日頃からは楽観ムードが広がる星配置でしたが、コロナの再拡大の影響が強く、また新種株「オミクロン」の発見から追い打ちをかけるような展開になってきました。

そんな状況での12月新月からの星の影響を見てみましょう。

「金融」が注目されやすい星配置

新月は12月4日16:42です。

これからの1ヶ月は金融関係が注目されやすい星配置になっています。金融や債務、税金などに関わる金星と冥王星の組み合わせが年末から年始にかけて何度か発生しますので、財政問題などが取りざたされやすく、ずっと懸念されているテーパリング(量的緩和縮小)決定などの可能性も出てくるでしょう。

またコロナショック以降、現金をばらまき過ぎた分の回収を増税でまかなう流れもこの頃に発表される可能性もあります。

加えて、2021年を代表する星配置である「土星・天王星のスクエア」という、「攻撃や事故」を意味する組み合わせが12月24日頃に再び発生します。今回は金星・冥王星の組み合わせも同時進行することから、これらの突発的な展開は金融関係で発生することも懸念されますので、予想外の反転には十分注意が必要でしょう。

金融以外にも、「土星・天王星のスクエア」はテロやサイバー攻撃、大規模な事故なども示唆しますので、気の抜けない期間を過ごすことになります。これらは個人レベルでも影響しやすく、人間関係の問題などで表出する傾向が強いです。

ただ、この時期の「人生の変化」は後々ポジティブになることが多く、変化を拒むよりは柔軟に受け止める方がオススメです。

年末から世の中を整えるフェーズに移行

12月29日には木星が魚座に入ります。

この頃から世間の雰囲気はガラッと変わってきて、寛容や慈愛、許しといった言葉がテーマになり、この2年間で混乱した世の中を整えるフェーズへと移行していきます。

2022年からは2023年から始まる新時代の最後の調整の1年として比較的穏やかに、ですが不要なものは容赦なく切り捨てる、そんな1年になるのではないかと予想しています。

【企業ピックアップ】東宝、来年は創業90年

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回は東宝(1932年8月12日設立)をピックアップ企業として選びました。

2020年から新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、映画産業にとって大変苦しい状況が続いています。

2020年10月に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が記録的な大ヒットを生み出すも、東宝も2021年2月期の興行収入は前期比54.9%の大幅ダウンとなりました。

近年の東宝のアニメ製作事業の好調ぶりが際立っていますが、今期(2022年2月期)はポスト『鬼滅の刃』としてその人気の高まりが注目される『呪術廻戦』や『竜とそばかす姫』『僕のヒーローアカデミア』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』など次々に好調な成果を上げ、前期から大幅に改善しています。

来年創業90年を迎える東宝の今後を西洋占星術を使ってチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。

映画・演劇に極めて最適な才能を持つ

東宝のような映画・演劇の製作配給・興行は占星術で言うと、獅子座が担当します。獅子座はまさに舞台の上での自己表現やクリエイティブを意味しており、その獅子座に太陽や水星を置くのが東宝です。

獅子座の中でも潜在ニーズを理解し、クリエイティブにつなげる才能をもつ場所に水星を置いていますので、映像製作においてかなり有利な星配置をもった企業であることが分かります。

加えてこの世界の最新技術との相性の良さも持っており、3D(次元)や4Dなど最新の映画演出の導入や、映像製作における新技術の開発などにも長けてくる傾向があります。

いわゆるお茶の間を意味する蟹座にも天体が集中しており、老若男女が楽しむことができる企画やアイデアを生み出す源泉がここに才能として表現されていて、大衆にウケる作品を生み出すことを可能にしています。

映画・演劇の製作配給・興行には極めて最適な才能を持っており、だからこそ、今後も順調に多くの人を魅了する作品を生み出す会社として活躍をするでしょう。

また興行ビジネスでどうしても欲しい告知能力にも秀でた企業であり、インパクトのあるキャッチフレーズが大衆を扇動する能力として発揮されやすく、社会に与える影響力の高さを物語っています。

このように、映画・演劇の製作配給・興行に必要な能力をバランスよく発揮できるし、それを実現しているとてもポテンシャルの高い企業であることがわかります。

それを踏まえた上で、東宝の今後の流れを見てみようと思います。

2023年~25年に大転身の可能性

2020年から始まったコロナショックで東宝は大きな打撃を受けましたが、ちょうどそのタイミングが同社にとってのサタンリターンの影響を受けている時でした。

サタンリターンは約30年に1度のチャレンジングなイベントが起きやすいタイミングと言われていますが、それを乗り越えると大きな成果へとつなげることができる時期でもあります。

その企業が本来持っている能力を効果的に発揮することで乗り越えやすいのですが、東宝の能力である「潜在ニーズを理解した高いクリエイティブ力」がいかんなく発揮され、ライバル会社が大苦戦する中、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を大ヒットに持ち込んだのはさすがのポテンシャルと言えるでしょう。

元々、東宝には自社の理想へと邁進する衝動を持った企業ですが、そこに強烈な変化を加えてくる天体が近づいてきています。

恐らく2023年頃からその影響は強くなってくるはずで、この頃から東宝の未来設計もこれまでとは違ったビジョンを打ち出してくるのではないかと思います。

この影響は2025年頃まで続きますので、この2年間で企業として大きな転身を果たすことが予想できますし、それは社長交代や重要人物の進退によってもたらされる可能性が高いのではないかと思います。

米ウォルト・ディズニーを中心に動画配信シフトへの移行が進み、世界的に映画館離れが加速する中、東宝も新しい配信スタイルを提供するなど求められる変化は山積みで、2023年からの強烈な変化をもたらす天体は東宝にとって追い風になるのではないかと予想されます。

もし東宝の活躍に陰りが生まれるとしたら、このような変化や最新技術の導入に対して消極的になった時で、そのマインドで2023年から25年を突入してしまうと、大きな下落へと進んでしまう傾向が懸念されます。

ですが、先ほどの企業の傾向でもお伝えした通り、東宝は最新技術との相性がとても良いので、次世代型のエンターテイメントの提供へと邁進する可能性が極めて高いですし、そのように期待したいですね。

※次回公開予定は2022年1月2日です。