エーザイ、認知症新薬で新たな飛躍の扉を開けるか?|ビジネスパーソンのための占星術

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エーザイ本社(東京・小石川)

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月8月8日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。前回の記事で8月は多くの混乱や予想外の出来事、悪天候に懸念があるとお伝えしていました。

結果的に8月15日に飛び込んできたニュースが「アフガン政権崩壊 タリバンが首都掌握」でした。同時期の日本では西日本を中心に記録的な豪雨にも見舞われていた時期です。

2001年の同時テロを受け、米国がアフガニスタンを攻撃しタリバンを抑え込んでいましたが、復権したことで、テロの脅威が世界中に拡散する懸念がある事態となりました。そんな状況での9月新月からの星の影響を見てみましょう。

「金融」がチャレンジングな状況に

新月は9月7日9:51です。

この記事を書いている8月31日の時点で、米軍のアフガニスタン駐留が完全に終了しています。前回記事でも書きましたが、9月初旬の星配置は調和的な配置になっていますので、今後米国とアフガンとの対話で調和的な展開も状況によっては可能かもしれない流れになっています。

ただ、この調和的な星配置も9月13日頃から状況が変化し始めます。太陽と火星が重なり始めるのですが、火星は攻撃性を意味しますので、悪く出てしまうと何らかのキッカケでが戦争の脅威にまで暴発する可能性を示唆しています。

この影響は10月末まで続きますが、太陽と火星が重なる影響がポジティブに出れば、スポーツなどが話題になるなど、平和的な結果をもたらすこともあります。いずれにしても、9月13日から10月末まではネガティブな状況に転がらないか注視する必要があるでしょう。

特に、9月27日から始まる水星逆行の影響が出るとコミュニケーションエラーが起きやすくなり、真意が伝わらなくなったり、誤解を招くような状況が頻発するようになりますので、良からぬキッカケは生まれやすくなります。

当然、国家間の戦争へと発展すると世界的な株価が下落するなどの影響が起きますが、金融を意味する金星が、9月17日頃・9月23日頃・9月30日頃にチャレンジングな状況になりそうで、警戒をしておいた方が良いでしょう。

コロナの状況もこの星配置ですと悪化する傾向も懸念されますので引き続き感染対策は心がけましょう。

世界情勢が悪化しましたので少々ネガティブなリーディングでお伝えしましたが、先ほどお伝えした通りポジティブにでる場合もありますので、極端に解釈をする事なく、転ばぬ先の杖の情報として参考にされてください。

【企業ピックアップ】エーザイ

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回はエーザイ(1941年12月6日設立)をピックアップ企業として選びました。

同社は3代続く一族経営の大手製薬会社。現社長の内藤晴夫氏は1988年に41歳の若さで経営トップに就任。世界初のアルツハイマー型認知症(AD)治療薬「アリセプト」を世に出し、エーザイを一気に大手製薬会社に導いた立役者です。

社長就任後、悲願であったアリセプトの次の治療薬「アデュカヌマブ」が2021年6月に米国で承認されました。

米バイオジェンとエーザイが開発したアルツハイマー型認知症の進行を抑える世界初の治療薬として、米国では20年ぶりの新薬登場で患者の期待も高まっていまいます。

ただ、この記事を書いている8月末時点では、病院や医療保険の大手が採用を見送っており、出足は不調です。

そんなエーザイの今後を西洋占星術の視点からチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。

まずはエーザイという企業の傾向を占星術でみてみましょう。製薬企業として必ず欲しいクリエイティブな能力を極めて、幸運な形で持っているのがエーザイのホロスコープから分かります。

内藤社長、「幸運の天体」を重ねる相性

一般的に創薬の対象とされていなかった難病の医薬品開発に積極的に取り組む同社ですが、それを実現出来る能力に恵まれているのです。

また国内だけでなく海外進出にも積極的ですが、流通に対する能力にも秀でた星配置で、研究開発から製造、販売までを一貫して提供するに相応しい企業のホロスコープといえます。

ただ、創薬や海外展開などは恐らく正面突破の表向きな活動だけで実現するのは難しく、見えないところでの活動や扇動、根回しなどが必要とされる場面においても、同社のホロスコープならばこなせてしまえる能力にも恵まれています。

製薬会社のエーザイにとってポジティブな内容が続きましたが、少々気をつけるべきポイントとしてあげるとしたら、強欲がすぎるという点でしょう。

強欲も良く出れば発展力になりますが、悪く出ると不正や無駄な投資、見栄での支出などに繋がる傾向もあり、これまでの幸運や頑張りが水泡に帰すことも懸念されます。

一方で、エーザイというと内藤晴夫社長によるワンマン経営がよく聞かれますが、内藤氏のホロスコープからエーザイとの相性を見てみると、同社の「社会発展」の星の上に、内藤氏が「幸運の天体」を重ねる相性になっています。

これは内藤氏が同社に大きな発展をもたらす関係であり、また火のように燃え上がる情熱と高い目標設定をもたらす相性でもあるのです。

内藤氏のワンマン的な強い影響力なしには、今のエーザイの地位はなかったことを示唆している相性であることがよくわかります。そんな内藤氏も今年73歳。これほどまでに最適な相性を発揮した社長の次の後継者選びには、やはり難しい選択を迫られそうです。

認知症の新治療薬、その行方は?

では次に、エーザイの今後の流れを見てみようと思います。

まず気になるのはアルツハイマー治療薬の「アデュカヌマブ」が日本で承認されるかどうかの問題ですが、エーザイにとって2021年末には比較的幸運な星配置になっています。

この流れに乗るようであれば、問題解決は年末頃に実現しているのではないかと感じます。その場合キッカケは11月頃にあり、年末には採用される流れになると見ることができます。

このタイミングでの実現が難しい場合は、2022年4月以降の発展的な流れにのって解決の目処が見えるという流れが有力かと思います。

ここ数年をみると全体的には幸運な星配置になりますが、2022年は乗り越えがたいことをクリアしなくてはいけない試練の1年でもあります。2021年中に決着しなければ、「アデュカヌマブ」を流通させるのは少々苦痛を伴うかもしれません。

気になる後継問題

内藤社長の後継者の問題ですが、実は同氏にとって2022年頃は大きな30年のバイオリズムを切り替える時期に重なります。つまり同氏の内心としては、ひと区切りをつけている可能性があり、今回の「アデュカヌマブ」流通の成功をもって次世代へとバトンを渡すという流れも考えているのではないかと感じます。

現在噂されているのは晴夫氏の長男で執行役の景介氏への引き継ぎですが、同氏はまだ36歳という若さで、晴夫氏が社長に就任した年齢よりもかなり若い。

そう言った不安を回避し遅らせるとしたら、次のタイミングは2028年頃になりそうですが、この頃にはエーザイという企業自体が大きな分岐点に来るので、景介氏へのプレッシャーは大きなものになりそうです。

いずれにしても、晴夫氏の功績が大きかっただけにバトンを渡される人物の舵取りは難しいということは、ホロスコープからも如実に見ることが出来ます。

「アデュカヌマブ」の流通の成功とともに、後継者にどのようにバトンをつないでいくのか、エーザイの今後の立ち回りを注視したいですね。

※次回公表予定は10月5日です。