NTT、ドコモTOBを経て2022年に新たな「発展期」到来か|ビジネスパーソンのための占星術

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こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まずは先月10月17日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。

この記事を書いている11月9日の時点で米国大統領選挙はバイデン氏勝利で賑わっています。前回の記事で、正確ではない情報が飛び交いやすく、大どんでん返しもあり得ると書きましたが、可能性はかなり低いとは言え、トランプ氏が何らかの奇策を弄してくる可能性もゼロではありません。

投票に不正があったなどのウワサもありますが、それが本当かどうかは分かりませんが、それによってトランプ氏が再選する可能性は低い状況でしょう。この辺りは当然裁判で決しますので、その結果を冷静にチェックするようにしてください。そんな状況での11月末からの星の影響を見てみましょう。

これからの1ヶ月は新しい方向に進む準備を

新月は11月15日 14:07です。

前回の記事でも書きましたが、11月10日から11月20日から金融市場が荒れる可能性もあります。現在はアメリカ・日本ともに株価が上がっていますが、いつどんな変化が起きてもおかしくない状況ですので、引き続き注意をしておいてください。

次に状況が変わってくるのが11月29日からで、この時、海王星という天体が逆行から順行へと移ります。そして翌日の11月30日は月蝕です。

このようなタイミングでは多くの人が不安や混乱に悩まされやすくなりますし、また天候も荒れやすくなるでしょう。当然、ビジネスも金融でも不安を反映したような展開になりやすいと言えます。

ですから11月の後半からはなんとなくネガティブな情報が蔓延したり、気持ちも沈みがちになる可能性が出てきますから、マインドコントロールを意識して流されないようにしましょう。

そして大きなインパクトは次の新月である12月15日から始まります。この新月は日蝕になりますし、200年に1度の時代の切り替わりの1ヶ月にもなります。

古いものから新しいものへと大きな変化をしていくべき時期にあり、そのための脱皮作業が、今もすでにあなたの身にも起きている可能性があります。

それは痛みを伴うことである場合もありますが、前向きに捉えて逃げずに新しい展開へと一歩を進めましょう。

年末にかけて、占星術ではお祭り騒ぎのレベルで大きな時代の節目がやってくるのです。そのタイミングをぜひ楽しみに、これからの1ヶ月は新しい方向へと進む準備に使ってください。

【企業ピックアップ】NTT

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回はNTTをピックアップ企業として選びました。

9月29日、NTTは子会社のNTTドコモをTOB(株式公開買い付け)によって完全子会社化することを発表しました。投資額は4兆円超にのぼり、国内企業へのTOBとして過去最大です。

菅義偉首相による通信料金の「値下げ」圧力や、次世代通信規格「5G」の対応など、NTTグループが総力を結集して世界的な競争力向上を目指しています。

グローバルで出遅れた日本の通信業界が今回のNTTドコモの完全子会社化によって巻き返しは可能なのか、西洋占星術の視点からチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。

まずはNTTという会社の傾向を占星術でみてみようと思います。

NTTは民営化以前、日本電信電話公社という名でしたが、1985年4月1日に日本電信電話株式会社としてスタートしました。

占星術の法人設立日も1985年4月1日で見るのが妥当で、そこからNTTの特徴を見てみると、軽快にビジネス展開をするイノベーティブな特徴を持ちつつも、ドッシリと動かない重さも併せ持った企業であることが分かります。

少々従業員がストレスフルな印象なのが気になりますが、非常に力強い企業のホロスコープと言えるでしょう。

一方で完全子会社化するNTTドコモは、派手さはあるものの、良くも悪くも「従業員」という才能を持った企業で、言われたことは忠実にこなしますが、あまりイノベーションを発揮するような企業のホロスコープには見えないのです。

「iPhone」を中心としたスマートフォンが台頭するまでは、NTTドコモもガラパゴス的ではあるものの、世界で初めてメールの送受信などが行える「iモード」を生み出しましたが、スマホが主流になってからの10年間は特筆すべきようなイノベーティブな動きができていません。

GAFAとの戦いにどう立ち向かう?

NTTの澤田純社長は6日の決算会見で「ドコモを完全子会社化しなければ、第5世代(5G)や次世代規格『6G』ではGAFAとの戦いには臨めない」と語っており、ますますイノベーションを必要とするこの時期に、NTTドコモを完全子会社化することは英断だったと思えます。

NTTドコモのホロスコープを見ている限り、GAFAに対抗するだけの要素は少なかったと言わざるをえません。

一方で、NTTのホロスコープは速い速度で革新を繰り返す通信業界に対抗しうるだけの強さを持ち合わせていると感じます。その点では今後のNTTの活躍に十分期待が持てるホロスコープを持っています。

ドコモ、「土星回帰」のタイミング

では次に、NTTの今後の流れを見てみようと思います。

ホロスコープの流れを見る限り、今回のTOBはNTTのタイミングというより、完全にNTTドコモのタイミングによって実現したことが分かります。

NTTドコモの発足は1991年8月。NTTから移動体通信業務を分離して独立しました。そして今回のTOBに至ったわけですが、ホロスコープで言うところの設立から28~29年目はサタンリターン(土星回帰)というタイミングに当たります。

これまでの記事でも何度もサタンリターンには触れてきましたが、たいていの企業はこのサタンリターンによる試練のタイミングで、これまでの流れを方向転換させている傾向があります。

NTTドコモにとってサタンリターンの試練はやはり菅首相による「値下げ」圧力がトリガー(引き金)だったと思えますが、先ほども述べたようにNTTドコモの能力の限界は恐らく長い間議論されていたはずで、最後のTOBのキッカケが値下げだったと言うことになります。

ただ、一般的にはこのサタンリターンの試練は乗り越えるべきものであって、逃げる選択は良しとはしません。

NTTドコモの特徴などを総合的に見ればTOBは英断ですが、サタンリターンを乗り越えられなかった事実が、NTTに対し今後どのような形で影響してくるのかが少々懸念ではあります。

イノベーションに欠かせないスピード感

そんなNTTですが、ホロスコープの観点からは次の勝負どころは2022年になるのではないかと予想しています。このタイミングでM&Aがなされるか、何らかの革新的な技術を吸収する流れになるのではと思っています。

GAFA相手に対抗するには速度感はとても重要で、この3年間でどれだけNTTがイノベーションを起こせるかにかかっていると言われており、すでに待ったなしの状況です。

その次の転機は2026年頃に発生しそうで、ここは少々試練と思える状況に突入する可能性があります。

いずれにしても2022年の発展期をどのように立ち回るかで、今後のNTTの将来を占うことができるのではないでしょうか。

日本を代表する企業が世界の通信業界のトップ争いに勝つ見込みは十分あると思いますので、今回のTOB以降の活躍に期待したいですね。

※次回公開は12月14日です。