富士フイルムのゼロックス買収に立ちはだかるのは冥王星!?|ビジネスパーソンのための占星術

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※画像はイメージです

こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

前月の新月の振り返り

まずは先月9月10日の新月からの振り返りをしたいと思います。
日本では北海道の震災や台風による天災から、多くの傷跡を残しての新月を迎えることになりました。
自然災害には気をつけて頂きたい星配置が続いていますが、引き続き大型台風の影響を受けた1ヶ月となりました。
インドネシアに目を向けてみると9月28日にマグニチュード7.5の地震が発生し、今もなお被害が拡大しています。
自然災害以外にもテロによる不安もお伝えしていましたが、中東では引き続きテロや報復の軍事行動などで多くの死傷者が出ています。
しばらくハードな印象の星配置が続きますので、警戒を続けてください。
このような流れを受けての今月の新月からの1ヶ月の傾向を見ていこうと思います。

次の新月は10月9日

「裏切り」に要注意

今月の新月は10月9日 12:46です。
社会の流れが大きく変わりそうな星配置は次の新月である11月8日以降に起きそうな状況です。
そんな変化を目前にしたこの10月の新月のひとつの大きなテーマは「裏切り」です。
政治家同士の裏切りや、国家間の裏切りも注意が必要です。
また企業間や組織の間でもそのような影響は受けやすいでしょう。
これらの影響は新月の手前から発生する傾向があります。
私たちの私生活でもこのような影響を実感するケースが発生しやすく、それは特に男女間でのケンカ、論争、拒絶などが起きる可能性が高まるのでパートナーシップには十分注意をして欲しい1ヶ月です。

自然災害に関しては10月25日の満月周辺からそれ以降に、また不穏な星配置になりますので特に強風と地震にはくれぐれも注意をしておいてください。

この記事を書いている10月初旬の時点で、日経平均株価が27年ぶりの高値を付けていると話題になっています。
このような価格変動は10月9日の新月以降さらに発生しそうで、概ね上昇することが多い星配置です。
ですが、「変動しやすい」というのが特徴ですので、急落するケースもありますので気をつけてください。

これからの1ヶ月は多くの人が神経的に疲れやすく、ピリピリした感情になりやすいでしょう。
人間関係においてのトラブルがとても心配なタイミングになりますから、一歩引いて冷静な対人関係を心がけるようにしてください。

【企業ピックアップ】富士フイルム(1934年1月20日設立)

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は富士フイルムHD<4901>をピックアップ企業として選びました。

富士フイルムは今年に入って米事務機器大手ゼロックスを買収し、経営統合する意向を示しました。
しかしゼロックスの株主から反発にあい、統合計画の差し止めを求める訴訟に発展。2018年9月までに経営統合を目指していましたが、現在は長期戦を強いられています。

一方、2000年代以降のデジタルカメラ普及による富士フイルムの主力事業の縮小を乗り切るために、ヘルスケア事業を成長領域と位置付け、事業拡大を目指しています。
ヘルスケア事業で2019年度までに売上高5000億円を目指しており、全体売上の2割を稼ぐ計画を立てていますが、こちらも他社との競合状況は厳しく、早期の成長を実現しなくては国内外の巨大なライバルとの競争に勝ち残るのは難しい状況にあります。

このように、ゼロックスの買収が難航するなど既存事業に不安要素も多い中、医療機器、医薬品、再生医療などでどう目標を達成するのか、非常に難しい局面を迎えている富士フイルムHD。

そんな同社の今後の行く末を、西洋占星術の視点から改めて俯瞰して見つめてみることで今後の動向を確認してみようと思います。

冒頭からハードな話になってしますが、実は占星術的観点から2018年からの富士フイルムHDはかなり厳しい状況に置かれることが多くなりそうな傾向があります。
1934年の創業から現在までに考えられるだけの最も厳しい星配置に今まさに突入した状況になっています。

ゼロックスの買収難航も星の影響大

まず2018年1月からの星配置を見ますと、拡大を意味する「木星」と攻撃を意味する「火星」が同時に、慎重に企業成長をしていきたい富士フイルムHDの欲求に刺激を与える状況になっていました。

米ゼロックス・コーポレーション本社(コネチカット州):富士ゼロックス提供

その矢先でのゼロックス買収の意向を示していますが、この判断がどういう心理の上での決断だったのかが重要になります。
つまり、このような星配置になる時期は概ねエネルギーと自信に満ちていて、その行動が横暴な態度に見えてしまうことが多いのです。
特に権威のある存在から脅威と映ってしまう傾向にあり、それが大きな障害として立ちふさがりやすくなります。
このようなことにならないように、この星配置の時は横暴な態度は控えて、いかに害がないかを丁寧に説明する慎重な配慮が必要なのです。
ですが、その後のゼロックスの投資家からの反発を見る限り、その対応は成功したとはいえないようです。
その後2018年4月27日に、全てをひっくり返してしまう「冥王星」という占星術において最も影響力の強い天体が、攻撃の「火星」とともに、富士フイルムHDの財政や法律を意味する「木星」に対し、ハードな影響を与える星配置になりました。
そしてその直後、NY州裁判所から買収差し止めの仮処分が下されました。
それから現在まで買収問題は難航していますが、この「冥王星」と「木星」が関係した法律問題に関する打開策は「正直で、ありのままでいる」というのがポイントになります。

また過去に財政問題による不正などがあった場合はそれが表面化しやすい時でもあるので、法律問題に引き続き財政問題が今後出てくるようなら、過去の膿を吐き出す作用として出たと考えてよいでしょう。

これらの冥王星が関係した一連の問題は大変に長期化する傾向があり、現状を維持するより心機一転白紙に切り替えることで解決になることが多いです。
その可能性も踏まえて、今後の動向をチェックしたいところです。

ハードな星配置は2024年まで続く

ここまでもかなりハードな星配置で、その影響がかなり的確に表面化している印象がありますが、まだ序章です。
実は本格的に厳しい星配置になるのが2019年3月10日頃からで、先ほどの全てをひっくり返す「冥王星」という天体を中心とした「グランドクロス」という影響が出始めます。
グランドクロスをそのまま凶と捉えるべきではないのですが、ただ占星術における最も試練の大きな星配置であるのも事実です。
「冥王星」という天体が絡んでいる以上、これは企業の抜本的な変化なしに乗り越えることが難しいでしょう。

グランドクロスの後も、サタンリターンや富士フイルムHDのビジネスの心臓である「太陽」という天体にも冥王星が重なるなど、今のままの企業としての存続が難しいと思わずにはいられない星配置が次々と連続して起こります。

そしてこれら一連の冥王星による影響から抜け出すのが2025年1月になります。
冥王星はどのような試練を発生させてくるのかを予想するのがとても難しい天体です。

それだけに対策の取りようがないのですが、あえて打開策を考えるとすれば、過去に固執せずに変化を受け入れる経営判断が英断になることが多いはずです。
つまり過去の延長にはないイノベーションに積極的になることを求められる数年間になるのではないかと予測されます。

今回のような富士フイルムHDの厳しい星配置は、すべての企業に発生するわけではありません。
西洋占星術での星配置は基本的に全く同じものが存在しないというのが特長です。
厳しい星配置になる企業もあれば、数百年事業をしていてもこれほどまでに厳しい星配置にならない企業もたくさんあるのです。

ですが、何度かこの記事でお伝えしていますが、占星術での厳しい星配置は乗り越えるための試練が降ってきているものと考えます。
つまり、これを乗り越えることで大きな飛躍となり全く違ったステージでの活躍も期待できるのです。
そういう点においては富士フイルムHDは大きく変化することが出来るチャンスに恵まれるともいえるでしょう。
これからの難しい局面を富士フイルムHDがどのように立ち回り発展するのか、今後の動向に大きな期待が寄せられます。

※次回は2018年11月7日(水)公開予定