ダイエーを黒字化すればイオンの安定成長は30年続く!|柳川隆洸が読み解く1ヶ月

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※画像はイメージです

こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることが出来ます。

前月の新月の振り返り

新月からの1ヶ月の社会的傾向のお話をする前に、先月4月16日の新月からの1ヶ月の振り返りをしようと思います。

4月10日頃から星配置がかなり暴力的な様相をしており、先月の新月の記事で「今までの方針が大きく変化・頓挫」する1ヶ月になり「国家間での戦略上の変化が発生しやすい」とお伝えしていました。

>>先月の詳細はこちら

その通り、アメリカは4月14日に「シリア政権への軍事攻撃」を開始し、ロシアとの関係に大きな溝を作りました。
さらにこの執筆をしている5月9日時点でアメリカは「イラン核合意離脱」を表明し「最大の経済制裁」を行うと報じられています。
このような「今までの方針が大きく変化・頓挫する」という影響は私たちの生活やビジネスでも発生しやすいとお伝えしましたが、この1ヶ月を振り返っていかがでしたでしょうか?
もしそのような影響が出ていたら、宇宙のリズムにあったイベントが起きたと言うことになりますし、その場合は今からでも遅くないので、「エゴやストレス」の解消に意識を向けることをオススメします。

次の新月は5月15日

牡牛座的な新たな試みがスタートしやすい

今回の新月は5月15日20:47。ここからの1ヶ月はどのような社会的傾向になるのかを新月のホロスコープから検証してみようと思います。

実は、この時期は西洋占星術を扱う者としてはとても大切な時期になります。
少し専門的な話になりますが、公転周期(太陽を一周する期間)が84年と動きの遅い天王星が、牡羊座から牡牛座に移行します。
公転周期の遅い天体がある星座から次の星座に移行する瞬間は占星術上とても大切なタイミングになり、時代が切り替わる傾向があるとされています。
最も遅い公転周期の冥王星は星座を移行する度に、社会的に大きなイベントと同タイミングになってきた歴史があります。
第一次世界大戦、第二次世界大戦、中東戦争、阪神淡路大震災、リーマンショック等は全て冥王星が星座を移行した時期に発生しています(詳細は拙著の「運のいい日がわかる本」を参照下さい)。

天王星は冥王星ほど公転周期が遅くないので、大きな社会的イベントとリンクすることは少ないのですが、やはり社会に何らかのインパクトを与えてくると感じます。
それは吉凶両面ですが、基本的には社会にとっての「新しい試み」がスタートする傾向があります。

特に「牡牛座」的な内容での新しい試みです。
牡牛座での代表的な象徴は「金銭」「鉱物」「物質」「才能」などです。
それが「金銭」だとした場合、新しい試みは「仮想通貨」のような今までの常識的な金銭のあり方を転換するキッカケになるようなものかもしれません。
「鉱物」でしたら、レアメタルに代わる他の物質が発見され、注目されるのかも知れません。

このよう試みをする影響がこれから7年間続きます。
「牡牛座的な新しい試みは何か?」という視点で、あなたも一度想像をしてみてください。

5月19日までは静観を

話を新月のホロスコープに戻しましょう。
新月のタイミングに天王星は牡牛座に移行し、そしてその瞬間、攻撃的な「火星」が天王星に悪影響を与える配置になっています。
ですから、新月の5月15日から5月19日までの期間はかなり激しい爆発性を帯びている何かが発生する可能性が予測されます。
この記事の配信は5月14日ですが、恐らく5月10日頃からこの影響があるでしょう。
必要以上に怖がることはないですが、何が起きてもおかしくない星配置なのでそれを事前に知っておくだけでもメリットとして受け止めて頂ければと思います。ただ、この影響は5月20日から6月3日までの期間で突然平和ムードに振り子が振れます。
なので、もし何か大胆な行動をする必要があるなら、5月20日から6月3日までの間に計画をしたいところです。5月10日から5月19日までの間は静観することを強くオススメします。

そこからまた星配置は、6月14日以降にストレスフルな方向に振り子が戻ります。

6月9日〜15日の間に開催されるといわれていた米朝首脳会談開催のスケジュールですが、6月12日に日程が決定しました。
6月14日以降のストレスフルな星配置期間からは外れますので、北朝鮮問題は平和な方向へ舵を切っていくのではと期待できます。

【企業ピックアップ】イオン(1926年9月21日設立)

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

今回はイオン<8267>をピックアップ企業として選びました。

イオン プレスリリースより

2015年に子会社化したダイエーの赤字による業績悪化が問題になっています。
また、収益構造としてはイオンのメイン事業と思われる流通業の営業利益よりも非流通事業(金融や不動産)の営業利益の方が大きく、セグメントのアンバランスが問題視されています。

目前の流通業の問題、とりわけ総合スーパー(GMS)としての構造改革とダイエーの黒字化を求められていますが、その行く末がなかなか見えてこないという難しい状況に立たされているイオン。
このような難題を抱えたイオンが今後どのように立ち居振る舞うのか、解決の糸口はあるのかという点について、西洋占星術という違った視点で検証し、お伝えしようと思います。

まず最初にイオンのホロスコープを検証した結果をお伝えすると、イオンは現在大きな変化の真っ只中にあります。
それはイオンの現状を見てもその通りなのですが、ホロスコープから見ても現在のイオンをそのまま映し出したような星配置になっています。
変化を求められているので、そこにはストレスと困難が噴出しやすいですが、西洋占星術の観点からすると起きるべき時に起きる困難はむしろ運勢が強いといえます。

イオンの変化のポイントは以下の2つです。

1つ目はダイエーの黒字化の実現。
2つ目はイオンとしてあり方の変化。

この2点の変化に対し、今後イオンが上手く乗っていくことが出来れば、その後の成長発展は30年間続くのではないかと思えるほどの強い星配置です。

ダイエーの黒字化は乗り越えるべき課題

1つ目のダイエーの黒字化ですが、これは2015年1月に赤字経営のダイエーを子会社化したことで、イオンにとってある種の試練がスタートしました。

この2015年という年はイオンにとっては「サタンリターン」というタイミングと合致します。
サタンリターンとは西洋占星術の用語ですが、イオンの設立日である1926年9月21日の時の「土星」と同じ場所に現在の土星が回帰してくるタイミングを指します。
サタンリターンの時期はその会社にとって試練ともいえる最もストレスフルなことが発生しやすい時期といわれており、この時期に発生した何らかの問題は逃げずに真正面から立ち向かう必要があります。
それがイオンの場合はダイエーの子会社化の時期と重なり、赤字による業績悪化の立て直しと重なるわけです。
2015年のサタンリターンで起きた問題は2020年頃にはある程度の解決(黒字化)が見えてくるはずですし、それまでは諦めずにこの問題に立ち向かう必要があります。
サタンリターンとは不幸なことがあるタイミングということではなく、乗り越えて成長すべき課題が降ってくるタイミングですから、この時期の問題から逃げずに克服すると、その後の成長がとても期待できる流れになります。
そういう意味で、現在イオンが抱えている問題は起こるべくして発生し、そしてそれは占星術的には波に乗っているといえるので、企業の運勢としてはとても強い状態にあると推察できます。

射手座的「上昇志向」から山羊座的「安定・維持」の30年へ

2つ目は、イオンとしてのあり方の変化です。
西洋占星術ではおよそ30年に一度、その企業のあり方を変化させる必要があるタイミングがあります。
イオンの場合、それが来年の2019年5月頃に発生します。
1990年頃から2019年までイオンは「射手座」的な社風を作り上げてきたといえます。
1990年頃というと、イオンがホームセンター大手のケーヨーと資本提携を始め、それ以降、多くのM&Aを実行し、日本で有数の巨大なグループ会社を生み出しました。
>>イオンのM&Aについてはこちら

射手座はまさに足元を見ることなく上へ上へと「昇り進む」星座です。
大きな飛躍の30年とみると、これ以上ないほどの成果を出してきたといえます。

その射手座の30年を経て2019年5月からは「山羊座」というステージに入ります。
山羊座は射手座で発展させた物事を安定させる意味があります。
ですから、これまでイオンの上を向いていた発展のベクトルを横方向へ向け、安定・維持し続ける30年にシフトする時期であると考えられるわけです。
だからといって業績が落ちるということではなく、むしろ安定することで危うさが落ち着き、業績は向上しやすいはずです。
射手座から山羊座への変化は2019年5月に突然起きるわけではなく、徐々に変化していきます。
現在ももうすでに変化が始まっているはずで、サタンリターンからの影響も合わせてイオンの現在の難しい状況が生まれているのだと感じます。

西洋占星術の視点から見ると、イオンの目の前にある大きな課題、総合スーパー(GMS)としての構造改革とダイエーの黒字化は、これからの30年間のイオンの発展・維持のための試金石のように見えてきます。
この問題に見通しが見えてくるのは2020年頃だと予想されます。
特にダイエーの問題はこのころには解決しておきたく、その見通しが見えていない場合は宇宙のリズムからズレてきますから、業績も目に見えて悪化する結果が出てきてしまうと思います。
そういう意味で、2020年までのイオンの立ち回りは、これからの30年を占う意味でもとても重要なタイミングにあるといえるでしょう。

今回ご紹介した30年というサイクルで企業を改めて見つめる視点は、今まで見えなかった企業の流れを感じられるのではないかと思いますので、今後のイオンの動向を参考に検証してみて頂ければと思います。 

※次回は2018年6月13日(水)公開予定