道路舗装最大手NIPPOで3件の提出 2021年9月の大量保有報告

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M&A Online編集部が大量保有データベースで2021年9月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、ENEOSホールディングスが、米ゴールドマン・サックス(GS)と組んでTOB(株式公開買い付け)を行い、非公開化すると発表した、道路舗装業界最大手のNIPPOに関して3件の報告書の提出があった。

ENEOSホールディングスが、NIPPOに対するTOBに向けた契約に関する変更報告書を提出したほか、英国の投資運用会社シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピーが2度売却(2.35%)し、保有割合を4.81%に引き下げた。

大量保有報告書データベース
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ENEOSホールディングスはNIPPOの約57%を保有しており、TOBを通じて親子上場を解消するのが狙いで、TOBは2021年10月中旬~11月中旬に開始する予定。NIPPOはGS主導のもと成長戦略に取り組み、将来の再上場を目指すという。

経営統合のフルサト工業で2件の提出

10月1日に、マルカと経営統合し、共同持ち株会社「フルサト・マルカホールディングス」を設立したフルサト工業に関しても2件の報告書の提出があった。

オーナー経営者一族の資産管理会社で、フルサト工業株の18.9%を保有するエフアールテイが、経営統合に向けた契約に関する変更報告書を提出したほか、シンガポールの投資会社シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズ(シンガポール)ピーティーイー・リミテッドが1.07%買い増し、保有割合を9.04%に高めた。

フルサト・マルカホールディングスは、フルサト工業とマルカを傘下に置き、工作機械の取扱規模を拡充するとともに、ロボットを用いた自動化ラインの提案力強化や海外市場開拓の促進などに取り組む。

2021年6月から若築建設への投資を進めている、医療関連事業や建設コンサルティング事業などを手がける麻生は9月も4カ月連続で買い増し(4.62%)、保有割合を16.11%にまで高めた。同社によると「安定株主として長期に渡り保有する予定」としている。

2021年9月の大量保有報告書の提出件数は1011件で、このうち保有割合を増やしたのが250件、新規保有が169件、保有割合を減らしたのが524件、契約の変更などが68件だった。

文:M&A Online編集部