シティがジャフコ株を3度買い増し 前澤氏、三木谷氏は売却 2022年9月の大量保有報告書

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M&A Online編集部が大量保有データベースで2022年9月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、8月に新規保有しその後保有割合を9.66%にまで高めていたジャフコグループの株式をさらに買い進め、9月末時点で12.96%を保有していることが分かった。

シティは9月7日に1.11%を、9月12日に1.01%を、9月30日に1.18%を買い増した。ジャフコはシティが保有割合を51%まで高める可能性があるとして、対抗措置として新株予約権の無償割り当てなどを検討する方針を固めている。

ジャフコ株については野村證券が2度売り買いし、保有割合を6.6%としたほか、三井住友トラスト・アセットマネジメントが0.44%、マラソン・アセット・マネジメント・リミテッドが1.63%売却し、保有割合をそれぞれ、5.76%、6.71%に引き下げた。

売買の対象となっているジャフコは、スタメン、WACUL、マイクロ波化学の3社の株式を売却し、保有割合をスタメン5.92%(1%売却)に、WACUL16.15%(3.47%売却)、マイクロ波化学4.34%(4%売却)に引き下げた。

ジャパネット、スターフライヤーの33%を保有

スターフライヤーと資本業務提携したジャパネットホールディングスは9月8日に、スターフライヤーの15.07%を新規保有し、さらに9月29日に18.09%を買い増し、保有割合を33.16%とした。

シティが一時、大豊建設の40%強を保有したことから「ホワイトナイト」(白馬の騎士)として救済に乗り出していた麻生が、大豊建設を16.12%買い増し、保有割合を49.06%にまで高めた。

このほか楽天グループ創業者の三木谷浩史氏が、楽天グループ株を0.27%売却し、保有割合を34.32%としたほか、ZOZO創業者の前澤友作氏は8月に続き、ユナイテッドアローズ株を1.05%売却し、保有割合を4.8%に引き下げた。

2022年9月の大量保有報告書などの提出件数は960件で、このうち保有割合を増やしたのが223件、新規保有が126件、保有割合を減らしたのが518件、契約の変更などが93件だった。

文:M&A Online編集部