ソフトバンクが今の通信会社としての歩みを始めた最初のM&Aが、ADSL事業者の東京めたりっく通信の買収である。ほぼ同時期にヤフーを通じて個人向けADSL事業に参入している。この決断が、後の巨額赤字の一因となるが、これはヤフーをはじめとするインターネット関連企業の株式含み益に支えられ、通信会社としての地歩を固めていく。また今となっては米スプリント買収で影が薄いが、このあと固定電話の日本テレコムを買収しており、今や日本を代表する携帯電話キャリアとなったソフトバンクは、固定電話会社の買収から通信事業をスタートさせているのである...