2019年5月からの新元号が「令和」に決まったが、早くもこの元号を冠した社名が登場した。「株式会社令和コンサルティング」(さいたま市中央区、藤岡壮志社長)がそれ。偶然ではなく、新元号発表を受けての「便乗」社名変更だ。4月1日の即日変更となる。
旧社名は「YICコンサルティング株式会社」で、2012年7月の設立。経営コンサルティング事業や総合マーケティングリサーチ事業といった中小企業診断士業務を手がけている。2017年7月には中小企業経営力強化法の「経営力向上計画」に認定された。資本金は1000万円だ。さいたま市の本社のほか、東京都渋谷区に東京オフィスを置く。
同社は社名変更の理由について「改元という歴史的な節目を迎えるにあたり、当社としても更なる成長・発展を期して社名を変更することと致しました。これを機に、当社らしい新たなチャレンジを行っていきたいと考えております」と説明している。
慶応から始まり、明治、大正、昭和、平成と元号を冠した企業や教育機関は多い。令和を社名や校名に使うケースは続々と登場するだろうが、令和コンサルティングは現在確認できる限りでは一番乗りとなる。「先行者利益」で社名がマスコミに大きく取り上げられれば、PR効果は高い。
ただ、偶然「令和」を社名とする企業もすでに存在するかもしれない。その場合は話題をそちらに持っていかれる可能性もある。令和コンサルティングの「改元社名変更」の成果はいかに?
文:M&A Online編集部